本セミナーでは、微粒子分散の基礎から解説し、酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そして実験の結果に基づいて行った重合系での微粒子分散実験、ナノコンポジットの研究開発動向について詳解いたします。
フィラーとは樹脂 (プラスチック) の機能を高めるために充填する無機または有機性の微粒子であり、現代の科学技術を支えていると言っても過言ではない。 ナノテクノロジーへの興味が高まるにつれ、粒子径はミリ、ミクロン、そしてナノと超微粒子化している。 微粒子をプラスチックに高分散充填するには微粒子表面の電荷反発や立体障害を利用することが望ましい。 本講座では微粒子の分散に関して基礎的知識のみならず、講師が経験した酸化チタン、酸化チタンナノ粒子、アルミナ、炭酸カルシウムなどの微粒子分散モデル実験、そしてその結果に基づいて行った重合系での微粒子分散実験につき紹介する。 さらに最近、研究が活発化してきたナノ炭素粒子やセルロースナノファイバーの分散、さらにそれらのナノコンポジットの研究開発動向、最近の特許・文献情報等を紹介する。