紙の製造技術/構造・物性理解とエレクトロニクス分野における応用展開

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紙は2000年以上にわたり、筆記・印刷、包装、拭取りなどの有用な材料として使われてきた。製造方法は極めてシンプルでありながら、長い製造工程の中の一つ一つの工程が最後に生み出される紙の性質に重要な影響を与えている。  本セミナーでは、製造工程における処理がどのように行われ、それが最終製品の紙にどのような影響を及ぼすかを解説する。また、紙のユーザビリティを活用し、エレクトロニクスやセンサーの基板として活用した研究を紹介する。

  1. 製紙産業の現状との産業史
    1. 紙の起源と製紙技術の伝播
    2. 日本の紙・板紙の生産量
    3. 古紙回収率と利用率
  2. 紙の製造工程
    1. 紙の製造工程の基本的な流れ
    2. 繊維の離解と叩解の違いと役割
    3. パルプ繊維の評価方法
      • 濾水度
      • 繊維長
      • 比表面積
    4. 紙料の調成工程
      • 薬品添加とコロイド化学
    5. 抄紙工程の各セクション
      • ワイヤー
      • プレス
      • 乾燥
      • カレンダー
      • 加工
  3. 紙の物性
    1. 構造的特性
      • 坪量
      • 厚さ
      • 密度
      • 平滑度
      • 表面形状
      • 地合
    2. 液体吸収性
      • 接触角
      • サイズ度
      • 毛管浸透理論
    3. 力学特性
      • 引張強さ
      • 繊維配向性/異方性
    4. 光学特性
      • 光の散乱 – クベルカ – ムンク式
  4. 将来の紙
    • 紙のエレクトロニクスとセンサー
  5. 古来の紙
    • 紙保存学と温故知新テクノロジー

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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