最新の軟磁性材料は、低損失化や高周波化が進み高確度な特性評価が難しい。また、実動作に近い評価をしたいとの研究/開発部門からの要求も強まっている。本講座では、軟磁性材料の磁気特性評価の基礎から応用まで幅広く説明する。セミナー中、常時ご質問を受付、回答いたします。サンプルを人数分用意して巻線の実演/実習を交えて解説いたします。装置を持ち込んだ実演 (BH本体/小型単板/直流重畳)を行います。
- 身の回りの磁性材料
- 磁性材料の種類
- 軟磁性材料の形状
- 軟磁性材料の用途
- 軟磁性材料の使用例
- 磁気特性測定の基礎
- 磁性材料の交流磁気特性
- 交流磁気特性の測定原理
- 磁気特性を測る測定器
- 材料の形状に合わせた測定方法
- 試料定数の求め方
- 材料評価と部品評価の差異
- 交流磁気特性測定で得られるパラメータの種類
- 各種磁気パラメータの求め方
- B – Hアナライザとインピーダンスアナライザ/LCRの測定差異
- コアロス測定
- コアロスとは
- 大きい方が良い?小さい方が良い?
- 軟磁性材料への低損失化が求められる理由
- 高精度なコアロス測定
- コアロスと位相角の関係
- ゼロを測るのは難しい (低損失材料の損失評価時の課題)
- 主な磁気特性の特長
- 温度によって変化する磁気特性
- 材料の種類と透磁率
- 透磁率の特長
- 材料の用途と保磁力
- 残留磁束密度の特長
- 交流磁気特性の測定
- 測定前の確認項目
- 計算シートを用いた測定試算
- 試料への巻き線の仕方 (※実演)
- 測定条件の設定
- B – Hアナライザを用いた実測 (※実演)
- 形状により変化する磁気特性
- 素材の特性を知ることが必要
- 単板とは
- 単板を使用した製品
- 単板測定方式の種類と特長
- 小型単板磁気測定装置を用いた実測 (※実演)
- 直流重畳により変化する磁気特性
- 実動作に近い特性評価が必要
- チップインダクタの測定例 (パルス測定)
- 直流重畳印加方法
- 直流重畳印加時の交流磁気特性測定
- 直流重畳用電源を用いた実測 (※実演)
- 目に見えない現象に注意
- 共振
- 渦電流