本セミナーでは、 NMR の基礎から解説し、緩和時間の種類と測定のポイント、緩和時間から得られる情報と緩和曲線の解析方法を詳解いたします。
固体NMR法の特徴を基礎から応用にかけて講述します。特に溶液NMR法と比較し、固体NMRスペクトルを観測する上で必要な知識を講演し、実際に測定する時に役立つ内容とします。 また、特に緩和時間の種類と測定に関する注意点、緩和時間から得られる情報と緩和曲線の解析方法について解説します。 応用編ではポリマーアロイ、ブレンド、有機/無機複合材料の、相溶性の評価や相分離構造評価、相互作用の有無、分子運動性評価について、固体NMR法を用いて行う手法の紹介をします。 固体NMR法の得意分野、不得意分野を簡便に解説します。まず、固体NMR法を用いた初歩的な測定法を紹介し、初歩的な測定でポリマーアロイ系に適用した場合、どこまでわかるのかを紹介します。 ドメインの大きさを解析する際に重要な概念である1Hスピン拡散現象を解説し、緩和時間の変化や緩和曲線の解析法について詳述します。その後、実際のポリマーブレンドへの適用例や有機/無機複合体への応用を解説します。主に13C NMRの測定から高分子の構造を解析する手法について詳述します。 最後に、ゴム材料に固体高分解能NMR法を適用する際の特徴的な事柄について解説します。