電磁波吸収・シールド材料の開発動向と5G・ミリ波への応用技術

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

本セミナーでは、5Gにおける電波の伝搬特性からノイズ発生メカニズム、そして求められるノイズ抑制材料まで最新動向を解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 5Gにおける電波伝搬特性とその明確化

(2019年10月25日 10:00〜11:30)

  1. 5Gの概要
  2. これまでの電波伝搬の検討
  3. 高周波数帯の電波伝搬
  4. 標準化モデル
  5. まとめ

第2部 5Gに必要な電波シールド、電波吸収体技術とメカニズム

(2019年10月25日 12:10〜13:40)

 第5世代の通信技術5Gが花開こうとしている。使われる周波数は、Sub6と呼ばれる3.7GHzと 4.5GHz,と28.8GHzである。自動車の自動走行や衝突防止は移動革命実現の中核技術であり、それらの誤動作を防ぐ ”電波シールド・電波吸収体”は必須である。今までTVゴースト (~800MHz) や船舶レーダーの橋体による偽像 (700MHz~26GHz) 対策に、近年は、無線LAN (2~60GHz) 、携帯電話 (800MHz~2GHz) 、blue tooth (2.4GHSubz) 、電力線通信 (~2GHz) 、実用化したETC (自動料金支払いシステム、5.8GHz) やITS (高度道路交通システム、~76GHz) に主として電波吸収体が開発されてきた。本講座では5Gの完全な実現のために”近傍界及び遠方界”を考慮した電波シールド・電波吸収技術を紹介する。

  1. 電磁波の基礎
    1. 電波伝搬と反射
    2. ロッドアンテナ、ループアンテナ近傍の電磁界
    3. 波動インピーダンス
  2. シールド理論
    1. シェルクノフの式 (シールド効果)
    2. 反射損失、吸収損失の導出とその意味
    3. 遠方界と近傍界のシールド効果の式導出とその意味
  3. シールド特性評価法
    1. 自由空間法 (遠方界)
    2. KEC法 (近傍界)
    3. ストリップライン法 (近傍界)
    4. 近傍界プローブ法 (近傍界)
  4. 電波吸収体の応用例 (遠方界、近傍界応用)
  5. 5Gの話題

第3部 軟磁性薄膜を用いた電磁ノイズ抑制体の開発とGHz帯への応用

(2019年10月25日 13:50〜15:20)

 軟磁性薄膜を電磁波吸収材料に用いるときの基礎知識にあたる薄膜材料の種類、電磁気特性とその評価法について概説するとともに、GHz帯への応用に向けた研究報告例について紹介する。

  1. はじめに
  2. 軟磁性薄膜に関する種類
    1. 結晶軟磁性薄膜
    2. アモルファス軟磁性薄膜
    3. 高電気抵抗軟磁性薄膜
  3. 電磁ノイズ抑制特性としての磁気・電気特性とその評価法
  4. 軟磁性薄膜の電磁ノイズ抑制体としての応用例
  5. まとめ

第4部 電磁ノイズ抑制高熱伝導シートの開発とシールド効果

(2019年10月25日 15:30〜17:00)

  1. Thermal Interface Material (TIM) とは
  2. 炭素繊維熱伝導シート
  3. 電磁ノイズ抑制高熱伝導シート構成
  4. 熱伝導特性
  5. 炭素繊維の配向性解析
  6. 比誘電率と比透磁率の測定
  7. 電磁波減衰特性
  8. 放射電磁界シミュレーション
  9. 使用構造における電磁ノイズ抑制効果

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
株式会社 技術情報協会の地図

受講料

複数名同時受講割引について