本セミナーでは、モータの基礎から解説し、高出力化、高トルク化のポイント、車載モータの性能要求・評価について詳解いたします。
ブラシレスモータは効率や制御性の良さから広く使用されるようになり、最近はEVやドローンへの用途が急拡大している。このブラシレスモータは回転子極数、固定子巻き線極数、及び巻き線方式の組み合わせで、特性が大きくかわる。そこで、これらの3要素に重点を置いた本モータの特性と設計を理解することが、ユーザー、及び開発関係者に重要であることに鑑みた、首題のセミナーを実施するものである。詳細内容は講義項目を参照されたい。 限界トルクを高めるために、多極設計としても、低コギングトルクで低振動低騒音化の技術と設計法を述べる。 ブラシレスモータの設計は磁場解析ソフトではなく、永久磁石のBH近似直線とフレミング則を使用して、電卓で速度ートルク、電流特性 (N-I・T特性) を求め、複雑なアキシャルギャップBLDCモータは起磁力方程式の併用でN-I・T特性をもとめる。モータ設計の基礎をやさしく解説、演習するので、誰でも簡単にできるようになる。そして、小型EVインホイールモータやドローンへの応用設計を解説する。 筆者はモータメーカーで四十数年の設計経験と、大学での10年の教鞭の経験、また最近は数社の技術顧問及びアキシャル立体ギャップBLDCMを世界に先駆けて開発し、EVカート競技にも、多数参加の経験を有している。