誘導モータは産業用、家電用などの主要なモータとして古くから使われてきた。21世紀になり、パワーエレクトロニクスの発展と希土類磁石の実用化によりPMモータの使用が増加している。しかしながら、希土類資源の問題が解決したわけではなく、今後も課題として残ると考えられる。将来的にPMモータを広く使用してゆくことにはまだ疑問があると考えられる。
誘導モータはその原理から、電磁機構はすべて金属材料で構成できるため、堅牢であり、かつ安定した特性を持っている。また、高速域ではPMモータより高性能であるという特徴があり、電気自動車の主機に採用されることも多くなってきた。また、自動車への48V電源の導入の動向もあり、誘導モータをあらためて見直す必要が出てきている。
本講演では誘導モータについて、基本原理から解説し、性能、構成材料、PMモータとの比較、さらに、近年の車載用への展開状況、開発動向について解説し、産業用モータ、車載用モータに向けた展望を明らかにしてゆく。
- 誘導モータの原理
- モータの原理
- 電磁誘導
- 誘導モータの原理
- 誘導モータの理論と性能
- 誘導モータの等価回路
- 等価回路による性能計算
- 性能の表示法
- 誘導モータの効率
- 各種の誘導モータ
- かご形誘導モータ
- 巻線形誘導モータ
- その他の誘導モータ
- 誘導モータの評価
- 誘導モータの試験法
- 誘導モータの性能表示
- 誘導モータの構成材料
- 鉄心
- マグネットワイヤ
- 絶縁物
- 軸、ケース
- 誘導モータの制御法
- 回転数制御の原理
- インバータによる回転数制御
- 高効率制御
- ベクトル制御のためのモータモデル
- 誘導モータのベクトル制御
- PMモータの原理と制御
- PMモータの原理
- PMモータの制御法
- 永久磁石の課題
- レアアースフリーモータ
- PMモータと誘導モータの比較
- 構造から見た比較
- 特性から見た比較
- 用途から見た比較
- SRモータ、ブラシレスモータとの比較
- 誘導モータの開発動向
- 高効率規制 (IE3、IE4) への対応
- 効率構成要因
- 材料技術の進歩
- 製造技術の進歩
- 誘導モータの自動車への展開状況
- 主機への展開
- 補機への展開
- 48V化への適用
- 誘導モータの今後の展望
- 各国での研究開発状況
- モータ性能の展望
- 制御の展望
- 材料開発への期待
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- 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 185,452円(税別) / 204,000円(税込)
- 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 231,815円(税別) / 255,000円(税込)