Hansen溶解度パラメータ (HSP値) の基礎および微粒子・ナノ粒子の凝集・分散性評価

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会場 開催

本セミナーでは、HSP値の基礎から、微粒子・ナノ粒子表面のHSP値の求め方、溶媒中の微粒子の分散性評価方法、 溶媒中での微粒子・ナノ粒子分散安定性の新しい評価方法など、一日で基礎から応用まで測定例・実施例とともに詳しく解説いたします。

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プログラム

C.M.Hansenは、Hildebrandが提案したSP値の凝集エネルギーの項を、それぞれの物質の分子間に働く相互作用エネルギーの種類によって分割し、SP値を、分散力項 (δd) 双極子間力項 (δp) 、水素結合力項 (δh) として表し、Hansen溶解度パラメータ (以下:HSP値) として提案しました。  現在、HSP値は高分子 – 溶媒間、高分子 – 高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、樹脂の溶媒に対する耐性評価など広く用いられています。また、HSP値は、化学製品の製造工程において、溶質に対する最適溶媒の選択や混合溶媒の最適な組み合わせの選定、さらに、最適混合比などにも有効であることが報告されています。近年、Hansenの研究グループは、分子構造が未知である低分子液体、高分子やフラーレン、カーボンブラックなどの炭素材料のHSP値を求める新しい手法として、Hansensolubilitysphere法 (以下Hansen溶解球法および4次元型HSP) を提案しており、その汎用性の高さから現在多くの研究者から注目されています。また、HSP算出のための最新分子グループ寄与法 (関西大学HSP – 2019) について解説します。  本講演セミナーでは、HSP値を用いた物質 – 物質間の溶解性、ぬれ性、透明性、接着の基礎的な講義をした後、その新しい応用として酸化金属、ゼオライト、炭素、硫化物などの微粒子・ナノ粒子表面のHSP値を実験的に求める方法について講義し、溶媒中の微粒子の分散性評価の方法についての基礎的な概念の紹介をします。さらに、溶媒中での微粒子・ナノ粒子分散安定性の評価方法について微粒子表面のHSPと溶媒HSP間の3Dグラフ中の距離Raを用いた新しい評価方法について説明します。  新しい微粒子・ナノ粒子表面のHSP測定法として、①平均粒形法 (DLS) 、②分布沈降速度法、③浸透速度法や④IGC (インバースガスクロマトグラフ) を用いたHansen溶解度パラメータの測定方法について解説、その応用例、実施例についても説明します。  また、微粒子表面にカップリングされた場合のHansen溶解度パラメータの測定および分散性への影響について評価について、カップリング材料のHSPについて測定例を紹介します。実施例として、シリカナノ粒子、銅ナノ粒子のカップリング処理後のHSPの変化について説明します。本セミナーは微粒子分散系におけるHansen溶解球およびHSP値利用の最前線から実際の活用手法を解説します。

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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