グラフェンは新しい材料であるにも関わらず、工業利用が一部始まっている。世界各国で開発競争が繰り広げられているグラフェンについて、実際はどのような材料であるのか、工業利用を目指した合成技術、および量産技術確立への展望などについて議論する。またグラフェンと関連する二次元材料との組み合わせ (複合技術) もたいへん重要であり、これについても織り交ぜて講演する。
さらに現在進められている用途開発と直面する課題について検討し、グラフェンの可能性と今後の展開について把握する機会としたい。
- グラフェンの特性
- 特性のまとめ
- 電気的特性・光学的特性の基礎
- 機械的特性
- 熱的特性
- ガス透過性
- グラフェン研究開発の歴史
- グラフェンの理論的予測
- 最初のグラフェンの発見
- グラファイトのテープ剥離による世界初のグラフェンの単離
- エポックメーキングな実験
- 日本の炭素材料開発およびグラフェン開発
- グラフェンの形成法
- 剥離などによるグラフェンの形成
- 酸化グラフェンおよび酸化グラフェンの還元による剥離グラフェンの形成
- 酸化グラフェンを経ない剥離グラフェンの形成
- 熱CVDによるグラフェンの形成
- プラズマを利用したグラフェンのCVD合成
- グラフェンの高スループットCVD合成の試み
- その他
- グラフェンの量産に向けた試みと現状の課題
- 酸化グラフェン大量生産の現状
- CVDグラフェンのロールツーロール合成の試み
- バンドギャップを形成する試み (半導体用途を目指して)
- 二層グラフェンによるバンドギャップ形成
- ナノリボンによるバンドギャップ形成
- グラフェンの用途開発の現状
- 透明導電膜用途
- バッテリー関連用途
- フィルタレーション用途
- ガス高純度化用途
- センサー用途
- その他
- 世界のグラフェン研究開発動向