赤外法はポリマーの定性のために最も多用されています。定性技術向上を目的として、対象は「プラスチックとエラストマー」に特化し、内容は「赤外スペクトルの読み方」に特化した講座となっております。
そもそもは、コンピュータ検索を使用しない分析技術者に、スペクトルの定性を楽しみながら行う指針を伝授することを企図したが、コンピュータ検索を用いている場合でも、このような指針を併用すれば、コンピュータが選んだ候補の中から確信を持って正解が見つけられ、検索の精度・効率が飛躍的に向上します。
一般論ではなく、講師が実測した多くのスペクトルを基に得た具体的な知見やノウハウを中心に解説いたします。
説明に加え、そのまま活用できるマニュアル (「逆引きスペクトル事典」試作版) も提供いたします。
- 共通基礎 (1) : 赤外吸収の原理&基準振動
- 赤外吸収の原理:基準振動&グループ振動
- 基準振動の各論
- 吸収強度
- グループ振動のシフト
- 特性吸収帯のまとめ & 波数領域分割の勧め
- 倍音・結合音によるピーク
- 赤外スペクトルによる定性の基本
- 読む力が身に着きやすいスペクトルとは
- 共通基礎 (2) : 赤外スペクトルの眺め方
- 複眼的視点:スペクトルを多角的に眺めること
- 顕微鏡的視点:微妙な違いを見逃さないこと
- 赤外スペクトルによるポリマーの定性:基礎
- <総論> 主要ポリマーのパターン
- <部分構造の確認法> アルキル基の確認法
- <部分構造の確認法> シクロヘキサン環の確認法
- <部分構造の確認法> ベンゼン環の確認法
- <類似ポリマーの識別法> カルボニル含有ポリマーの識別法
- <類似ポリマーの識別法> 構造類似ポリマー内の識別法
- ポリエチレンテレフタレート
- ポリアミド
- 環状オレフィンポリマー 等
- 実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性法:「逆引きスペクトル事典」の提案
- 未知スペクトルの定性法:基本的な考え方
- 前置き:「逆引きスペクトル事典」を支える思想
- 「逆引きスペクトル事典」の概要
- 定性に役立つ幾つかの認識
- 演習:スペクトルの特徴の見つけ方
- 別説明 「逆引きスペクトル事典」の使用法
- 混合物の解析法
- 混合物のスペクトルの解析法のコツ
- 解析例&演習問題
- ポリマーの定性:ラマンの効果的な利用法
- ラマン分光法::一般論
- ラマン分光:ポリマーの定性への応用