(2019年10月8日 10:00〜12:00)
ユーザエクスペリエンス (ユーザ経験、ユーザ体験、以下UX) は、近年、顧客に対する製品やサービスの魅力づくりのキーワードとして、特にデザインやマーケティングの領域で注目されています。対象となるのは、プロダクト (ハードウェア、ソフトウェア) 、サービス (webサイトを含む) から自治体行政まで、と幅広いものが含まれます。エンドユーザが関係するもの、すべてということです。 この講演では、UXの本来の姿、UXの性質、UXのデザイン、そして特にUXの評価についてお話しします。UXの評価は、製品やサービスの魅力のレベルを測定し、改善すべき問題点を明確にし、さらにその魅力を向上させるために必須の活動です。 今回はERM (経験想起法) という手法を中心に、その実施法を体験していただき、得られた結果の活用法について重点的にお話しします。
(2019年10月8日 12:45〜14:45)
オムロンは、企業の公器性を表した社憲「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」を1959年に制定しており、オムロングループで開発される製品は、企業理念の一つである「ソーシャルニーズの創造」に対応し、社会的課題の解決に貢献するソリューションとなっている。 弊社リサーチサポートセンタでは、オムロングループの内外にて企画・開発される製品・サービスのユーザビリティとUXの観点からの評価および改善支援を行っている。 本講演では、我々が行っている製品・サービスの企画段階から開発段階、利用段階における受容性評価やユーザビリティ評価について述べる。 また、HCD (人間中心設計) および近接する分野にて、ユーザビリティに引き続き注目されてきたUXや、人間中心のイノベーション、チャンス発見、デザイン思考、サービスデザインなどに触れ、近年、我々が着目している社会的インパクト評価についての取り組みを紹介する。
(2019年10月8日 15:00〜17:00)
本講演ではDX (デジタルトランスフォーメーション) の時代に向けて富士通デザインで取り組んでいるサービスデザインをご紹介します。DXを実現するためにはこれまでの提供者視点に基づく事業構造を顧客中心の事業構造に変革することが必要です。妥当性のあるサービスを実現するためには人間中心の考え方に沿ったUXとマーケティングや工学の考え方に沿った価値の両方を兼ね備える必要があります。顧客に寄り添ったサービスを創出するために富士通デザインで行っているUX設計、価値設計の方法論を具体的なサービスデザイン事例に沿ってご紹介します。