(2019年10月7日 10:00〜11:30)
1903年、ライト兄弟による動力飛行成功により人類は空の移動技術を獲得し、旅客機による空の移動は現代社会において一般化している。こうした中、ドローンと呼ばれる小型無人航空機の出現は、電動飛行技術、自律飛行技術など航空の世界に新たな「空の移動革命」と呼ばれるイノベーションをもたらし、ドローンの技術的進化は、人を運べる「空飛ぶクルマ」も可能にしようとしている。ただし、航空の安全を確保する法制度は厳格で、新たな技術をどのように制度化すれば良いかという課題も抱えている。ここでは、「空の移動革命」の技術動向と制度面での課題を解説する。
(2019年10月7日 12:10〜13:40)
自動車を中心として電動化の流れが産業界に大きくクローズアップされている。 航空機もこの流れの中にあり、電動化が進んでおり、「More Electric Aircraft」が現状で、未だ、全電気にはなっていない。 しかしながら、小型の航空機においては、全電気での飛行試験も開始されており、徐々に電動化への開発が進められている。 本講座では、航空機システムの電動化について説明するとともに、航空機では従来から実施されているモデル・ベースの開発 (Vプロセス) と安全性解析、形態管理についても解説する。
(2019年10月7日 13:50〜15:20)
世界中で注目が集まっている航空機の電動化。これを実現するための切り札として期待されている超電導技術を用いた推進システム開発の最前線を、超電導の基礎から材料開発の現状を含めて体系化された形でご紹介します。超電導とは何か?なぜ、航空機の電動化に期待されているのか?今、どこまで開発が進んでいるのか?など、できる限り、分かりやすくご説明します。
(2019年10月7日 15:30〜17:00)
近年、乗用車をはじめとして、多くの移動体の電動化が進展を見せ、航空機においても、電動化 (MEA) による系の簡素化と軽量化が、既に行われている。また、空飛ぶタクシー等を含む、推進動力が電動化された航空機実現に向けた気運も高まってきている。一方で、固体酸化物形燃料電池 (SOFC) の新たなる潮流として、600oC以下のより低い温度領域で作動し、始動性の高い金属支持形が注目されている。本講演では、発電効率の期待できるSOFCシステムが、航空機用APUや小型電動航空機の動力として貢献できる材料の要素技術開発を講演するとともに、その社会実装のためのシナリオを紹介する。