第1部 顔料分散の基礎と 分散性メカニズム、その制御について
(2019年10月3日 10:00〜12:00)
顔料分散の基本的な考え方を解説した後に、高分子系顔料分散剤の設計技術、分 散剤の選択方法や使い方など、顔料分散剤を利用した安定化技術について詳しく説 明する。応用事例として、塗膜外観や色分れ等の異常の原因と対策にも言及する。
- 顔料の微粒子化と安定化するための考え方
- 顔料の微粒子化のプロセス
- 粒子間引力を弱めるには?
- 粒子間反発力を高めるには?
- 顔料分散剤を利用した微粒子化と安定化技術
- 高分子顔料分散剤の機能と効果
- 水系・非水系における高分子系顔料分散剤の設計の考え方
- 顔料誘導体 (シナジスト) の利用技術
- 顔料分散剤の選択と使い方
- 顔料表面の性質と評価技術 3.2 分散剤の特性評価方法
- 分散剤の選択方法と配合設計の方法
- 顔料分散の応用事例
- 高外観塗膜の設計 4.2 顔料の帯電制御と色安定性の向上
- 高顔料濃度スラリーの設計
第2部 顔料分散における上手な 添加剤の選定と使用上の留意点
(2019年10月3日 12:45〜14:00)
- 分散系の相互作用
- 疎水系の固体の濡れ性
- 粒子表面の酸・塩基特性
- 界面活性物質と界面張力
- 分散の長期安定性
- 顔料の吸着安定化メカニズム
- 顔料が再凝集しないメカニズム
- 顔料間の距離
- 分散剤の種類 (組成による分類)
- 低分子系分散剤
- 高分子系分散剤
- 分散剤の作用
- 分散剤の設計・選定とその留意点
第3部 ビーズミルによる顔料の分散技術について
(2019年10月3日 14:15〜15:30)
塗料やインキの製造において、顔料の分散工程は重要な工程である。分散工程に用いられる分散機には様々な種類があるが、ビーズミルは微細化が可能で分散効率がよい装置である。このビーズミルの分散技術について解説する。
- 粉砕・分散・乳化について
- ビーズミルの用途
- 分散機の原理・特徴
- ビーズミルの原理・特徴
- ビーズミルの運転方法
- ビーズミルの粉砕・分散効率に影響を与える因子
- 微小ビーズの効果
- 投入動力量と粉砕・分散の関係
- 過分散とマイルド分散 ®
- マイクロビーズ対応型ビーズミル
- ビーズミルでの分散例
第4部 ゼータ電位を用いた 顔料の分散・安定性評価
(2019年10月3日 15:45〜17:00)
溶液中に分散する顔料は、分散安定性を向上させるために数多くの研究がされてい る。ゼータ電位は粒子表面近傍の電位であり、分散安定性の評価として広く用いられている。
- ゼータ電位の基礎
- ゼータ電位とは
- ゼータ電位と分散安定性の関係
- ゼータ電位の測定原理
- 試料調整について
- 分散安定性におけるゼータ電位の活用