本セミナーでは、透明ディスプレイについて取り上げ、窓・サイネージ・ヘッドアップディスプレイなどへの応用展開に向けた研究事例を詳解いたします。
(2019年9月20日 10:00〜11:30)
震災以降の電力使用量削減の方向性も含め、近年、省エネルギー技術に大きな関心が集まっている。エレクトロクロミズムと呼ばれる可逆的な電気化学発消色挙動は、省エネルギー性が期待されるエネルギーの出入りを制御できる調光窓や紙と電子媒体の長所を兼ね備えた表示素子 (カラー電子ペーパー) などに応用できる技術として近年その価値が再燃しつつある。 本セミナーでは、電気化学 (電子移動・イオン伝導や材料) の「基礎」から調光窓などへの「応用」に至るまで解説する。
(2019年9月20日 12:10〜13:40)
有機ELは透明化が可能であること、フレキシブル化が可能であることから、スマートフォン・TVのディスプレイだけでなく、車載等の広い分野に注目されています。本講座では、有機ELを理解しやすいよう基本的な原理からフレキシブル化・透明化の技術の要点まで、当研究室で得られているデータも踏まえ、わかりやすく解説します。
(2019年9月20日 13:50〜15:20)
次世代のディスプレイと位置づけられていた、有機ELは現在では、スマートウォッチ、スマートフォンさらには大型の高精細なTVにも採用されるようになり、多くの場所でその製品が見られるようになった。有機ELは薄膜、自発光がその本質の特徴であるため、上部と下部の電極を透明にすると、非発光時に透明なディスプレイが作製可能である。しかしながら、これらのディスプレイは展示会ではよく見かけられるものの、製品としてはほとんど出回っていない。 本セミナーでは、透明有機ELを作製する技術要素について説明する。さらに、これらの技術を補完し、黒表示や、透明状態を必要な時のみ鏡などにできる多機能窓、スイッチャブルスマートウィンドウについても説明する。
(2019年9月20日 15:30〜17:00)
希土類イオンをドープしたガラスやセラミックスの光物性の研究を起点に、さまざまな蛍光体応用に展開してきました。今回お話しするのはアップコンバージョン透明ディスプレイのお話ですが、このセミナーでは蛍光体の考え方、蛍光体の作り方、透明複合材料の考え方と作り方についてわかりやすく解説できればと思っています。