近年、液晶ディスプレイなどの光学材料には柔軟で丈夫な高分子材料の利用が進められており、その光学特性の高性能化や精密化が課題となっている。本セミナーでは、高分子材料の偏光や複屈折に関する基礎について解説し、光学特性制御の最近の事例を紹介する。
- 複屈折と偏光
- 屈折率と複屈折
- スネルの法則
- 屈折率の理論
- 屈折率の波長依存性
- 屈折率の予測 (結合分極率、分子構造、理論計算)
- 複屈折と分極率異方性
- 結合分極率を用いた複屈折の計算
- 偏光と複屈折
- 偏光子と波長板の違い
- 複屈折の測定手法
- 平行ニコル法
- セナルモン法
- 分光法 (位相差と干渉色)
- アッベ屈折率計
- 偏光顕微鏡
- 複屈折の波長依存性
- 複屈折と視野角
- 高分子材料の複屈折制御
- 高分子の複屈折の分類
- 分子配向と複屈折
- 複屈折の逆波長分散性発現の基礎
- 高分子ブレンド・共重合体の複屈折
- 側鎖修飾多糖の複屈折
- ネマチック相互作用を利用した複屈折制御
- 低分子化合物による複屈折制御
- 外部刺激による複屈折制御
- 形態複屈折を利用した逆波長分散性材料の設計
- 表面ナノ構造、ミクロ相分離構造、ナノフィラー
- 逆波長分散型位相差フィルム
- 低分子を利用したTACフィルムの視野角制御
- ガラス状高分子の光弾性複屈折
- 光弾性複屈折について
- 光弾性係数制御の基礎
- 高分子ブレンド・共重合・添加剤による制御の限界
- ポリカーボネートの逆可塑化現象と光弾性係数の関係
- 配向フィルムにおける光弾性係数の異方性