第1部 生分解性バイオマスプラスチックの高性能化と今後の展望
(2019年8月22日 13:30~15:00)
2019年6月15日,16日に開催されるG20環境大臣会合後でもあり、海洋プラスチック対策の解決に向けた、生分解性プラスチックついてはホットなニュースである。本セミナーでは、生分解性プラスチックの基礎と応用や生分解に関わるISO国際標準化、生分解プラスチックの開発に関わる施策などが得られる構成にした。現状の整理・把握、今後の展望について専門家に解説していただく。
微生物産生ポリエステル、高分子多糖類エステル誘導体、酵素触媒重合により試験管内重合された新規高分子多糖類を対象に行っている、高性能なフィルム、繊維、射出成形品などの実部材への成形加工技術の開発、大型放射光を用いた構造と物性との相関解明、分解酵素を用いた生分解性速度の制御機構の解明など、一連の生分解性バイオマスプラスチックに関する研究を紹介する。
- 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック
- 微生物産生ポリエステルの高性能部材化
- 高分子多糖類を用いたバイオマスプラスチックの創製
- 酵素を用いたバイオマスプラスチックの創製
- 繊維およびフィルムの環境分解
- 酵素分解機構と生分解性制御技術の開発
- 今後の課題
- 生分解性プラスチックのISO国際標準の現状と今後について
第2部 生分解性プラスチックのISO国際標準の現状と今後について
(2019年8月22日 15:05〜16:35)
現在、海洋ゴミ問題の観点から、生分解性プラスチックが注目されている。経産省も海洋生分解性プラスチック開発・導入普及ロードマップを策定し、公表している。その中で、海洋中の生分解度をきちんと評価するのが重要であり、ヨーロッパの国々から、生分解評価法のISO規格提案が続いている。ISO における生分解性プラスチックの海洋生分解の評価法の現状と具体的な評価方法を解説する。また、生分解性プラスチックの認証制度、日本の施策を解説する。
- 生分解に関わるISO国際標準化
- 国際標準化の道筋
- 国際標準化の体制
- SC14 (環境側面) の状況
- ISOに規定された生分解評価法
- 概論
- 活性汚泥中での生分解評価法
- 土壌中、コンポスト中での生分解評価法
- メタン発酵の消化汚泥中での生分解評価法
- 海水中での生分解評価法
- ISO評価法を利用した認証システム (マーク識別表示制度)
- 日本バイオプラスチック協会による「グリーンプラ」マーク識別表示制度
- その他の認証制度
- 生分解性プラスチックに関わる日本の施策
- 地球温暖化対策計画 (2016年5月閣議決定)
- 脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業 (環境省)
- 海洋生分解性プラスチック開発・導入普及ロードマップ (経産省)
- エネ・環先導研究 (NEDO)
- クリーンオーシャンマテリアルアライアンス (CLOMA) の紹介
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