本セミナーでは、医薬品開発における、患者数・市場規模の予測値の裏付けとなる強固な論理の作り方や仮説検証のコツを伝授いたします。
(2019年10月21日 10:00〜12:00)
研究開発段階で将来市場規模の予測精度を上げることは事業性評価の観点からも重要である。疫学・オープンデータ・市場調査データを活用した患者予測は、多くの市場予測・売上予測のベースとなるもので、特にアンメットメディカルニーズのより強い領域、早期開発段階、過去の売上・処方量データを予測のベースとして使いにくい領域、将来の市場ポテンシャルを測りたい場合に適する患者ベースの予測アプローチについて示唆を試みたい。
(2019年10月21日 12:45〜14:45)
早期開発品 (Ph.1~Ph.2) の売上予測は、企業の中・長期事業計画への影響はもとより、開発戦略や上市前後のマーケティング戦略に関わる様々な検討課題に直結するという点で極めて重要な意味と責任を伴います。一方では、患者数の推定に始まり、未知の製品プロファイルや市場動向を巡る予測の限界が故に多くの困難や不確実性を伴います。本講義ではこれらを踏まえ、ロジックを重んじた実践的な予測の基本プロセスと鍵について、自らの経験を踏まえて解説させて頂きます。
注) 上記の項目や順序は変更する場合がありますので、予めご了承願います。
(2019年10月21日 15:00〜17:00)
早期段階の開発品目は不確実性の高い遠い将来を見通して事業性評価を行なう必要がある。事業性評価には精度の高い予測が必要だが、そのためには強固な論理構築が必須である。予測の精度を上げる強固な論理構築には確かな知識に基づき、的確な仮説を積み上げる必要があるが、新薬の開発が不確実性を増す中、それだけでは十分とはいえない。早期開発段階といえども、市場のニーズを踏まえた事業性評価を行なわなければ意思決定を誤るリスクは高くなっている。 市場の声を的確に捉え、まだ見ぬUnmet Medical Needsを踏まえた開発の意思決定と戦略策定を行なっていくこと。これからの研究開発部門にとってこういう考え方と、マーケットリサーチの最適な活用がますます重要になっている。