第1部 金属調光沢の高分子フィルムの開発と電磁波透過性
(2019年9月6日 10:00~12:00)
ポリマー鎖中に色素を導入した含色素ポリアニリン類縁体のフィルムは金属調光沢を示し、構成色素を変更することで多彩な色調の光沢フィルムを作製できる。 本講演では、ポリアニリン類縁体の合成、および光学特性、電磁波透過性などの特性について紹介する。
- はじめに
- 含色素ポリアニリン類縁体の合成
- 含色素ポリアニリン類縁体の特性
- 光沢度
- 電磁波透過性
- 表面硬度
- 引張強度
- 引っかき硬さ
- 光安定性
- 耐候性
- まとめ
第2部 IoT社会における高周波ミリ波吸収体とノイズ対策部材の設計と開発
(2019年9月6日 13:00〜15:00)
本セミナーでは、イプシロン型 – 酸化鉄に関して、磁気特性やミリ波吸収特性について紹介するとともに、イプシロン型 – 酸化鉄を用いたミリ波吸収部材の開発など、ミリ波吸収体開発の最新動向を紹介する。
- ミリ波吸収メカニズムと金属置換によるミリ波吸収特性の制御
- イプシロン酸化鉄の自然共鳴現象によるミリ波吸収
- 金属置換による磁気特性およびミリ波吸収周波数の制御
- イプシロン酸化鉄のミリ波磁気回転性能
- 今後の展望
- 不要な電磁波を吸収しミリ波の伝送を安定化するミリ波ノイズ低減材料として可能性
- その他
第3部 ミリ波吸収メカニズムとその材料設計への適用
(2019年9月6日 15:10〜17:10)
化学および農学を中心とした材料開発者にとって、目に見えない電磁波の物理的理解は必ずしも容易ではない。そのような電磁波の初学者でも分かり易い基礎的な物理的特性から反射・透過・吸収のメカニズムを分かり易く説明する。
また、材料にひと手間かけると優れたシールド・吸収材料になる考え方を講義する。また、講演者が総合電機メーカーの材料研究者として開発・製品化に携わった時の経験も入れた講義を行う
- 電磁波ノイズの定義
- 電磁波の発生原理
- 電磁波とノイズ
- 電磁波ノイズの発生原因
- 電磁波吸収の原理
- 電波損失の考え方 ~物質に入るときの吸収・透過~
- 電磁波吸収の考え方と物理的法則
- 磁性粉の電磁波吸収原理
- 複素透磁率を用いた電磁波吸収原理
- メタマテリアルとは
- メタマテリアルの原理
- メタマテリアルを用いる利点
- ノイズ発生・伝達と防止
- 伝達経路とノイズ防止
- ノイズ対策の基本
- シールド強化による対策
- 高周波数のノイズ対策
- 磁性シートのノイズ対策シート作製
- 導電シートのノイズ対策シート作製
- 新カーボン材料を用いたノイズ対策シート作製
- 電磁波吸収の評価法の種類とコツ
- 平行金属板法
- 導波管法
- 空洞共振法
- 自由空間法
- Sパラメータ法の計算モデル
- TDR法
- マイクロストリップ線路法
- KEC法
- 各種測定法と測定上の注意
- 電磁波吸収材料選定の基準とコツ
- 導電吸収材料
- 誘電吸収材料
- 磁性吸収材料
- ノイズ抑制材料の商品化
- ビジネスモデルの構築
- 商品化事例