第1部 粉体の分級・ふるい分け技術の概要と基礎知識 およびペ – スト法を利用した粒子計測定
(2019年9月4日 9:50〜12:20)
近年多くの分野で微粒子の高精度な分級操作が要望されています。この講義では従来よりも高精度な分級操作を実施するために必要とされる種々な方法に関して、なるだけ平易に解説をいたします。
- 粒子の分級ふるい分けの基礎理論と分級装置
- 分級の基本的原理
- 分級及び分級操作の理論
- 遠心力分離機 (2) 慣性力分級機
- 沈降槽形式の分級機
- 水平分離理論と水平流型の粒子分離装置の特性
- 上昇流分離理論と上昇流型の粒子分離装置の特性
- 数値解析手法
- 代表的なCFDの解析手法
- 分離性能を計算するための代表的な手法
- 乾式法における分級装置と活用のポイント
- 乾式の粒子分離装置 (ル – バ形式と乾式サイクロン)
- 乾式サイクロンの捕集箱に設置した円錐体の効果
- 乾式サイクロンによる分離径の可変操作
- 乾式分級操作における注意点
- 分級性能の向上策
- 湿式法における分級装置と活用のポイント
- 湿式の粒子分離装置 (湿式サイクロン)
- 湿式サイクロンの分離に及ぼす液温度の影響
- 水篩による湿式分級装置とその効果的な利用方法
- 電場を利用した粒子分離装置
- 湿式分級操作における注意点
- 分級性能の向上策
- 閉回路粉砕・分級システムの特性と非定常特性に関する最適化操作
- 閉回路粉砕の装置概要
- 粉砕機の回転数が製品の中位径や粒度分布に及ぼす影響
- 閉回路粉砕 – 分級プロセスの運転時制御手法
- 分級機をオン – オフ制御した場合
- 原料の粉体供給量を可変制御した場合
- 製品中位径の非定常特性
- JISやISOにおける標準粒子の動向や沈降法・ペ – スト法を利用した粒子径測定
第2部 粒度分布測定などの分級・ふるい分けされた 粉体の測定評価
(2019年9月4日 13:00〜14:00)
本稿では、次の3項目にについて解説する。 (1) 分級・ふるい分けされた粉体から分離効率を求める方法、 (2) 粒子径分布の測定法、 (3) 粒子径分布の表示法
- 分級・ふるい分けされた粉体から分離効率を求める方法
- ニュートン効率
- 部分分離 (分級)
- 粒子径分布の測定法
- 粒子径の定義
- ふるい分け法
- 沈降法
- 電気的検知帯法
- 顕微鏡法 (画像解析法)
- 粒子径分布の表示法
- 積算分布
- ヒストグラム
- 密度分布
- 分布の基準 (質量、個数)
第3部 ふるい分けを利用した粉体材料の形状分離
(2019年9月4日 14:10〜15:10)
- 針状粒子の形状分離メカニズム
- 応用事例 (1) :竹繊維の形状分離
- 応用事例 (2) :廃プラスチックスの形状分離
- 最近の研究事例
第4部 気流式超微粉分級機による ナノ領域での粒度コントロール
(2019年9月4日 15:20〜16:20)
- 緒論
- 微粉粒子加工について
- 微粉粒子の単位操作
- 各種分級機
- 気流式分級機とは
- 理論
- 分級効率の評価
- NPKの気流式分級機DSF、DXF
- DSF
- DXF
- NPKの気流式微粉分級機MP、CNI
- MP
- CNI
第5部 粉体の分級・ふるい分けに関する装置とその運用
(2019年9月4日 16:30〜17:30)
- 分級・ふるい分け技術について
- 求められる背景
- 湿式分級と乾式分級の違い
- 主な使用目的、応用先
- 分級・ふるい分け装置の種類、その特長
- 湿式分級 (振動ふるい)
- 振動ふるいカートリッジ式
- 超音波振動ふるい
- 装置運用時の留意点
- 対象に応じた手法の選び方
- 一般的な装置で対応しきれない場合の装置カスタム例
- 目詰まりなどのトラブルとその対処
- 今後の展望