第1部 アルミニウムおよび アルミニウム合金の諸性質と基礎的知識
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(2019年8月29日 10:00〜11:30)
本講座では、今後益々の需要拡大が見込まれるアルミニウムおよびアルミニウム合金の最新動向や適用例を紹介した後に、各種合金の特徴や諸特性について解説する。
- アルミニウムのアプリケーション動向
- 日本におけるアルミニウム関連の統計資料
- 輸送機器 (自動車、鉄道、航空機) 、飲料缶、建築関連部材への適用例
- 今後のアプリケーション動向
- アルミニウムとアルミニウム合金
- アルミニウムの優れた諸特性
- アルミニウムの製造過程
- 展伸材と鋳物、ダイカスト
- 代表的なアルミニウム合金と材料特性
- 材料選定の考え方
第2部 様々な分野で活躍するアルミ材料
~特に、接合方法及び腐食・耐食について~
(2019年8月29日 11:40〜13:10)
アルミは軽量材料として、色々な分野で利用されているが、一方、溶接が出来ない・耐食性に劣るといった問題がある。そこで、どのような接合方法があるかについて説明後、腐食性について説明し、期待できる利用分野について解説する。
- アルミ材の接合方法
- リベット工法
- カシメ工法
- 電気溶接法
- 摩擦攪拌接合
- 両面テープ法
- 爆着・クラッド接合
- テルミット反応
- アルミの腐食性
- 大気環境では安定材料
- 両性金属なので、酸にもアルカリにも弱い
- 電蝕に弱い
- 耐蝕材料としての用途
- 低温材料としての用途
- 電子材料としてのアルミ材
- コンデンサとしての利用
- 電気回路としての利用
- 半導体回路としての利用
- 粉末冶金でのアルミ材
- アルミ粉製造方法
- 粉末冶金から3Dプリンターまで
第3部 アルミニウムの接着性、めっき性向上の ための表面処理技術とその応用
(2019年8月29日 13:50〜15:20)
自動車などの輸送機器産業では、軽量材料であるアルミニウムの適用が増大している中、アルミニウムとプラスチックを接合したマルチマテリルが究極の軽量化として注目されている。本講演ではマルチマテリアル化を目的とした接着性を向上させるアルミニウムへの表面処理ならびにめっき性を向上させる表面処理技術について解説する。
- アルミニウムへの表面処理
- アルミニウムの化学的性質
- アルミニウムへ適用されている表面処理
- 接着性を向上させるアルミニウムへの表面処理
- 表面粗化処理
- シランカップリング処理
- 陽極酸化処理
- アルミニウムープラスチック異材接合
- 異種材料間での接合の現状と問題点
- 接合へのレーザ応用
- インサート材を用いたレーザ接合技術
- 接合のための金属表面処理
- アルミニウムへのめっき性向上のための前処理
- 素材から見ためっき皮膜の密着性 4.2 めっき皮膜の密着性確保の指針
- めっき前処理工程とめっき不良
- アルミニウム合金へのジンケート処理
第4部 自動車部品における アルミニウムの表面処理
(2019年8月29日 15:30〜17:00)
自動車部品には、安全・安心、快適、利便、環境と要求が多様化してきている。製品の形を変えずに様々な機能を付与できる表面処理は設計者にとって有用な技術である。弊社の開発事例が製品の付加価値向上、環境調和、コスト低減の参考になれば幸いに思います。
- 部品表面処理の課題
- 表面処理と機能付与
- 自動車部品の課題
- 表面処理へのニーズ
- 開発事例1:アルミニウム製熱交換器の粉体塗装
- VOC規制とその対応
- 二輪ラジエータ用粉体塗装
- 開発事例2:エアコンディショナーの表面処理
- 腐敗臭発生メカニズムとその抑制
- ほこり臭発生メカニズムとその抑制
- 付着臭発生メカニズムとその抑制
- 開発事例3:排水クローズド小型高速アルマイト処理
- 小型高速アルマイト技術
- アルマイト排水クローズド技術