高分子制振材料の設計と評価および開発・応用事例

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会場 開催

本セミナーでは、振動・騒音対策について基礎から解説し、材料の力学物性や音特性から、制振・防振・吸音・遮音材料の評価法や材料設計の手法までを分かりやすく解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 「高分子の力学的性質と制振、防振材料の設計・評価」

(12:30~13:45、14:00~15:15)

 振動は望まれない現象であり、多くの製品で対策が講じられている。振動対策は、主に振動を低減する「制振」と振動伝搬を抑制する「防振」に分類される。高分子材料は、力学的損失が大きく、柔軟で成形性が高いことから、多く用いられている。効果的な対策を行う上で、これらの現象を理解し、材料を設計することが重要となる。  本講演では、これらの特性の理解に必要な高分子材料の力学的性質 (特に粘弾性挙動) 、また、制振・防振材料の設計、評価方法について解説する。

  1. 振動、騒音対策の概要
    • 振動騒音対策 (制振、防振、吸音、遮音) の種類
  2. 高分子材料の力学的性質
    1. 高分子の構造
    2. 力学的性質の各種測定法
    3. 高分子の粘弾性挙動
  3. 制振・防振材料の設計と評価
    1. 制振材料の材料設計
      • 可塑剤・フィラー添加
      • ブレンド
      • 架橋など
    2. 制振性能の評価手法
    3. 防振 (振動絶縁) 材料の材料設計

第2部 「新規熱可塑性ポリオレフィンの開発と制振材料への展開」

(15:30~16:45)

 近年の自動車業界では,「車体の軽量化」と「静粛性の向上」の両立が強く求められており、重量を最小限に留めた防音対策として、遮音・吸音・制振・防振が必要となる。本セミナーでは、三井化学 株式会社 の新規熱可塑性ポリオレフィンと、制振材料としての展開事例について紹介する。  制振材料は、その粘弾性特性の制御が重要であり、新規熱可塑性ポリオレフィンとEPDM等との複合化による制御事例、また制振材料としての音・振動特性の評価事例を中心に紹介する。

  1. エラストマーによる振動制御
    1. 防振と制振
    2. エラストマーの動的粘弾性
  2. 制振材料の基本的な考え方
    1. 2層構造:非拘束型制振材料
    2. 3層構造:拘束型制振材料
  3. 熱可塑性ポリオレフィン アブソートマー®
    1. アブソートマー®とは?
    2. アブソートマー®とEPDMの複合化による粘弾性制御
    3. アブソートマー®を適用した制振材料の音・振動特性
  4. まとめ

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)
136-0071 東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

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