自動車の構造は燃費や排ガスの規制強化から軽量化が進み100年に一度と言われるほどの大きな構造変革が起こっています。従来から使用されていた鋼板の使用が制限され、新たにアルミ、マグネシウム、チタンなどの軽金属や炭素繊維複合材料などのプラスチック材料の使用が検討され始めています。それに伴って従来当たり前に使われていた溶接という接合が制限され接着剤を用いて接合を行わざるを得なくなってきています。
本講演では自動車で使われる接着剤をより深く知るためにその使用例や接着剤の必要特性、使用の際に気を付けるべき事や接着剤起因の不良発生事例、「そもそも接着剤ってなぜ接着してるの?」まで掘り下げて接着剤を考えている最先端の研究事例を中心に紹介していきます。
- 自動車材料の変革
- 自動車に対する様々な規制
- 燃費、排ガス対応の現状
- 規制に対する対応
- 軽量化に対応する新材料開発
- 自動車用材料の変革
- 自動車業界におけるマルチマテリアルの現状
- 金属の最新開発動向
- CFRPの最新開発動向
- 新材料に接合はどう対応するのか
- 機械的締結
- 成形による接合
- 接着剤による接合
- 自動車構造接着剤の最新情報
- 構造接着剤の適用例
- ヘミング接着
- マスチック接着
- ダイレクトグレージング
- ウエルドボンディング
- 自動車構造接着剤の要求特性
- 構造接着剤の種類
- エポキシ樹脂以外 (SGA,ウレタン、変性シリコン)
- 高伸び高強度エポキシ接着剤の開発
- エポキシ変性技術の基礎
- 熱可塑エポキシ樹脂の開発
- 熱可塑エポキシによる超音波接合の検討
- 熱可塑エポキシ樹脂によるインサート成形の検討
- 高伸び高強度エポキシ接着剤の特性
- 高伸び高強度エポキシ接着剤の制振接着剤への適用の可能性
- カーエレクトロニクス用接着剤の最新情報 (エポキシ樹脂)
- カーエレクトロニクス用接着剤の適用例と要求特性
- 電装部品用接着剤
- コイル注型用樹脂
- モジュール封止剤
- モーターマグネット接着
- ヒートシンク接着用接着剤
- 電子部品用接着剤の適用例と要求特性
- ワイヤーボンディングパッケージ
- チップ封止材料
- ダイボンディング剤
- フリップチップパッケージ
- アンダーフィル剤
- NCF/NCP (ノンコンダクティブフィルム/ペースト)
- ACF/ACP (アニソトロピックコンダクティブフィルム/ペースト)
- 自動車用接着剤の使い方
- 接着の理論
- 接着剤の選択のポイント
- 接着の作業手順
- 保管、塗布、硬化はそれで大丈夫?
- 被着体の表面状態、形状は最適か?
- 表面処理法と評価法
- 応力シミュレーションによる確認
- 界面解析手法の最新動向
- 元素分析
- 結晶構造分析
- 和周波分光法
- 応力発光
- レーザー誘起ブレークダウン