全固体電池への関心がますます高まっていますが、基礎的なことがよくわからないと思われている方も多いようです。今回のセミナーは、全固体電池に関心はあるものの、基礎的な知識が十分ではない初学者の方に、全固体電池を基礎的な話から分かりやすく解説していただきます。講師には、弊社発行書籍「全固体電池の基礎理論と開発最前線」 (2018年7月発行) にご執筆いただいており、かつ「全固体電池入門」 (日刊工業新聞社、2019年2月発行) の編著者・著者である高田和典氏 (物質・材料研究機構) と鈴木耕太氏 (東京工業大学) にご講演をご依頼しました。なぜ全固体電池か、全固体電池の仕組み、どんな固体電解質があり、どのような全固体電池が開発されているか、全固体電池の評価法から今後の展望までを、前半高田氏、後半鈴木氏にお話いただきます。今後の展望については、両氏よりそれぞれお話いただく予定です。 なお「全固体電池入門」 (日刊工業新聞社) は、セミナーテキストの他、副読本として参加者の皆様に配布いたします。
(2019年7月12日 12:30~14:30)
電解質が固体の電池を実現するためには、液体と同様にイオンを流すことのできる固体の電解質が必須であるが、同時に材料の接合界面における高いイオン輸送特性を確保する必要がある。当日は、界面の重要性を示すいくつかの例を紹介する。
(2019年7月12日 14:30〜16:30)
固体電解質は全固体電池の実現の鍵であり、その電池性能を大きく左右する。リチウム系に限らず古くから固体電解質の探索は行われており、イオン導電特性だけであればリチウム導電体より遙かに優れた物質も存在する。物質探索の流れと、その中で現在特に注目されているリチウム系の固体電解質の開発状況と電池性能を紹介する。
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学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。