今や仕事を進める上で、客観的なデータ分析の裏づけが欠かせません。多変量解析はそのための有用なツールです。様々なパッケージソフトを容易に利用することができるので、データをインプットすれば何らかの答えは出てきます。しかし、どうしてその答えが出てくるのかの構造が少しは分からないと不安です。またデータ分析結果を正しく読み取れているかの確信も持てません。 多変量解析は数学手法の一種ですが、本講座の数学的な基礎知識としては、統計学の平均、分散、相関係数、そして微分、これらがどういうものだったか、講義の中で思い出してもらえればそれで十分理解していただけるように組み立てています。多変量解析の構造と分析結果をイメージとして捉えて、間違いなく使いこなせるようにする。これが本講座の狙いです。