本セミナーでは、気持ち良いハンドリングを実現するために、自動車の操縦安定性に関わる車両運動理論と評価・性能設計について、分かりやすく解説いたします。
(2019年8月20日 10:00~12:00)
自動車の操縦安定性は、ハンドリングの気持ち良さの領域で競合しています。したがってより良い操縦安定性の性能設計のためには、「気持ち良さ」を運動学的に理解することが重要です。ところが、運動学は、式の立てやすさから重心の運動に主に注目するので、ドライバの感じる車両挙動と同じとは限りません。 そこで、この講義では、ドライバが体幹で感じる車両の動き、手で感じるハンドルからの力、手で感じるハンドルの動き、目で感じる車両の動きに分けることで、ドライバにとって気持良い動きを解説します。また、ドライバの感覚は試乗動画を用いて解説します。自動車の操縦安定性は、ハンドリングの気持ち良さの領域で競合しています。したがってより良い操縦安定性の性能設計のためには、「気持ち良さ」を運動学的に理解することが重要です。 そこで、この講義では、ドライバが体幹で感じる車両の動き、手で感じるハンドルからの力、手で感じるハンドルの動き、目で感じる車両の動きを、動画とともに解説します。
(2019年8月20日 13:00〜15:00)
自動車のシートには快適性に関わる重要な部品であり、安全性向上や環境性能向上 (軽量化) とともに、更なる快適性能の向上が求められている。本講演では、静的な座り心地、振動乗心地および温熱快適性の各領域について、 深層学習の適用を含む快適性の定量評価手法や、快適性領域におけるモデルベース開発による性能予測・改善への取り組みについて紹介する。
(2019年8月20日 15:00〜17:00)
最近の自動車構造は高度技術と安全性さらにコストダウンも要求され、それらの相反する要件を満足する設計は非常に難しいものになっている。 ここでは経験や勘に頼らない新たな自動車構造の性能評価方法として、計算工学による自動車構造の性能評価について述べる。まずは自動車の性能評価を数学や力学まで落とし込み、精度良く解くための計算手法やシステムについて説明する。そして自動車の衝突・強度・振動などの構造分野における性能評価や重量低減のための構造最適化などに触れるとともに、実走行状態への応用についても概説する。