(2019年8月21日 10:00〜12:00)
(2019年8月21日 12:45〜14:45)
高フロー手法を俯瞰すると、1970年代に石油化学を中心としたバルクケミカルズ合成において、トンスケールの連続合成がcmサイズの配管を用いて実用化されてきた。そして2000年代になり、学術界を中心にμmサイズの配管における微少空間での新しい化学がグラムスケールで展開されてきた。しかし、高付加価値生産物であるファインケミカルズの連続合成は、その工程数の多さからフロー化が難しく、生産スケールに連続性があるにも関わらず、技術開発は非連続的である。また、フロー手法による多段階合成を指向した実用的な反応を開発するには、工程数を減らすことが鍵であり、後処理が容易または不要な反応開発が望まれる。この課題に対し、当量反応や気体が関与する反応を追究することで解決できると考え、急速的・物質選択的に加熱または停熱する技術であるマイクロウェーブ (μW) と、液体中に気体を高濃度に分散する技術であるファインバブル (FB) に着目した。さらに、フロー手法の一般化を推進するために、フロー反応条件迅速最適化手法開発に取り組んでいる。本講では特殊反応場におけるフロー合成と反応条件最適化について解説する。
(2019年8月21日 15:00〜17:00)
地球的規模の気候変動により、大規模生産設備を抱えることは常にリスクと隣り合わせである。なた、製薬業界では従来のメガドラッグは開発されにくく、多品種少量化の傾向が進んでいる。これらの課題解決に向け、必要な時に必要な量を効率的に製造する連続フロー生産システムの実装が望まれている。本セミナーでは「連続生産社会実装」の具現化と世界最先端の取組みを紹介する。