(2019年7月30日 10:00~12:00)
吸着とは、物質の界面においてバルクと比較してその濃度が変化する現象であり、固体材料 の吸着特性はナノスペースの特徴に大きく依存する。本講演では、無機-有機ハイブリッド材料 (Metal-organic frameworks/Porous coordination polymers) を中心に、それらの合成法や基礎的特徴および応用可能性を紹介する。 吸着に関する基礎をおさえると共に、細孔性材料として近年多方面で研究されている無機-有機ハイブリッド材料 (MOF/PCP) の基礎を併せて紹介する。
(2019年7月30日 12:50〜14:50)
ナノ細孔体が気体分子と相互作用し特異な現象を示すことが知られていますが、その相互作用の様式は異なっており、 ナノ細孔体の応用を考えるうえで、そのメカニズムを理解することは重要です。本講演では、ガス吸着法の基礎と細孔構造解析について説明するとともに、柔軟な構造をもつ細孔性配位高分子のメタン、二酸化炭素、窒素や酸素に対するガス吸収特性とガス分離材としての特性について紹介します。
(2019年7月30日 15:00〜17:00)
多孔質炭素材料は、不純物除去や物質分離のようなクラシカルな用途から蓄電デバイスのような最新の用途展開まで幅広く展開されています。これらに関して工業的に入手可能できる炭素材料の工業的プロセスを紹介します。また、最新の用途で特に重要視される表面化学状態や結晶構造ならびに形状制御などの材料設計課題に関して実際の用途評価例を交えて解説します。