ドラマ「下町ロケット」では無人走行トラクターが大雨の中を走り回るシーンが放映され、農業のスマート化の進展を一般にも知らしめる機会となりました。大規模な水田農業を対象としたロボット化、無人化についての技術をわかりやすくドラマ化をしていましたが、施設園芸や植物工場分野でも、スマート農業は最近のキーワードとして取り上げられ、技術開発や現場導入の加速化が求められています。
本セミナーでは、この分野における生産性向上と経営向上を目的として、各種ICT機器やデータサービスの導入や活用、AI利用などを中心に、スマート農業に関する最近の動向について情報提供をいたします。また最近は生産現場において様々なデータを利用が可能になる一方で、それらをどう活用したらよいか悩む声も聞かれるようになっています。本質的なデータの活用の考え方をお示しし、ICT化の正しい方向性について情報提供をいたします。
- スマート農業とは
- 昭和時代からあったスマート農業
- コンピュータによる温室環境制御技術
- センシングとアクチュエータによる施設園芸の基盤技術
- エキスパートシステムの導入
- ロボット化の進展
- マシンビジョンの導入と接ぎ木ロボットによる作業自動化
- 農作業ロボット開発の動向
- 農林水産省によるスマート農業の推進
- 次世代施設園芸プロジェクトの概要と成果
- 施設園芸分野におけるスマート農業プロジェクト
- スマート農業における要素技術と活用
- 施設園芸・植物工場で取り扱われるデータと活用
- 植物の生育環境に関するデータ
- 植物の生育、収穫に関するデータ
- 労働に関するデータ
- エネルギー、資材等に関するデータ
- 生産現場での科学的データと経験値の活用
- 勘コツと標準化
- センシングとデータ活用による自動化、精密化
- 生産現場での試験区設定と技術開発
- データの指標化と総合的活用
- 施設園芸・植物工場における生産管理指標
- 施設園芸・植物工場における経営管理指標
- 費用対効果を高めるために考慮すべきこと
- 事例紹介と今後の展開
- 従業員のスマートフォンを活用したリアルタイム生産管理システム (A農場)
- AIを活用した計測と潅水自動制御のサービス提供 (B社)
- 植物生育モデルにもとづく自動環境制御の実用化 (C社)
- 今後の展開:相互につながるシステム、サービスの提供