研究開発組織・チームの作り方と運用の方法

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プログラム

第1部. 新事業立上げ事例とイノベーションを生む組織に必要なこと

(2019年7月17日 10:00〜11:30)

 現在、日本の企業の多くがオーバーアナリシス (過剰分析) 、オーバープランニング (過剰計画) 、オーバーコンプライアンス (過剰法令遵守) に陥ってしまっているのではないでしょうか。こういった固定化された組織にはイノベーションは起こせません。組織に意図的にカオスをつくり出し、うまく創造的破壊を起こして組織の創造性を高めていく必要があります。関西電力で実践している事例を紹介させていただき、企業におけるイノベーションの起こし方について意見交換ができればと思います。

  1. イノベーションの仕組みづくり実践事例
    1. イノベーションを阻害するヒエラルキー組織
    2. 関電の若手ネットワーク’k – hack’
    3. イノベーションを加速させるために
  2. 事業立ち上げ実践事例
    1. 時速5kmの自走式モビリティ「iino」
    2. 背景と着想
      • バイアスから解き放たれる放課後
      • ごみ収集車に飛び乗る兄ちゃん
    3. 時速5kmモビリティの提供する価値
      • 「時速5kmなんてニーズない」
      • ルソーと欧陽脩と人類の進化史
      • nonstop space
    4. ビジネスとしての時速5km
      • あらゆるサービスを時速5kmの上で
      • 人間中心の街づくりのツールとして
    5. 山積する課題
  3. イノベーションを生む組織とは

第2部. イノベーションを生む研究開発組織と運営の方法

(2019年7月17日 12:15〜13:45)

 イノベーションを生む組織づくりを考えるとき、何よりもイノベーションを生む「人」づくりにフォーカスする必要がある。すなわち、組織の仕組みだけではなく、「風土」「雰囲気」「関係性」に焦点を当て、モノカルチャーな組織から、ダイバーシティーな組織に変換する必要がある。また、そこでは、人が育つ組織を牽引するリーダーの役割が重要である。人材育成において、「自分で解決する力」、「自分で道なき道を歩む勇気や覚悟」、「他者に対する影響力を発揮してリーダーシップをとる力」、「根拠のない自信、自己肯定感」を身につけさせることは重要な課題である一方で、それらは容易い事ではない。そのためには、上司の対話力、質問力、コーチング力を向上させることが不可欠である。

  1. 伝達したメッセージが理解されているか
  2. トップマネージメントの結束力
  3. ダイバーシティ&インクルージョン
    1. ダイバーシティ&インクルージョンの難しい点
  4. 人材育成
    1. 成長実感がある組織とない組織
    2. 当事者意識を持つか、批評家になるか
    3. 業務上関係のある人との関係性の重要さ
  5. 風土改革
    1. 挨拶の重要性
    2. 居場所があるか、楽しいか、幸せか、がもたらす高い生産性と、それが得られない職場の壊滅的な非生産性

第3部. ライオンにおけるイノベーションを生む研究開発チーム、組織の作り方、運営の方法

(2019年7月17日 14:00〜15:30)

 ライオン株式会社では「次世代ヘルケアのリーディングカンパニー」を目指し、2018年1月に新規事業創出をミッションとするイノベーションラボを設立した。今回は、イノベーションラボ設立の背景、ビジョン、最近のトピックスを交えながら、デザインシンキングやリーンスタートアップの考え方に基づいたチーム及び、プロジェクトの作り方、運営方法などを皆さんと共有、議論する事によって、新たな学びを得る機会としたいと思います。

  1. イノベーションラボ設立の背景
  2. イノベーションラボのビジョン
  3. 最近のトピックス
  4. デザインシンキングの活用
  5. リーンスタートアップの活用
  6. チーム及び、プロジェクトの作り方、運営方法

第4部. 横河電機におけるイノベーションを生む研究開発組織と運営の仕方

(2019年7月17日 15:45〜17:15)

 A VUCA Worldを生き抜くために今年で創業103年目を迎える企業が、どのように継続したイノベーションを創出していこうとしているのか、その変革への挑戦をデジタル時代の人財と組織開発も含めて、R&Dの在り方や日本ではYOKOGAWA唯一のマーケティング組織の在り方を中心にご紹介する。今、世界を取り巻く環境は大きく、しかも高速に変化している。昨年2018年はちょうど明治維新150年だが、この150年で起こった技術の進化とそれによる社会の変化は著しい。この150年の変化と同等の影響力を持つ変化は、次の15年で起こるだろう。技術のマネージメントはますます混迷を極めるが、持続して成長できるビジネスに必要な要素ならびに将来あるべきR&Dの姿を共有する。

  1. “A VUCA World”とデジタル技術インパクト
  2. デジタルトランスフォーメーションへの取り組み
    1. OT& ITの融合
    2. デジタル革命
  3. 構造の激変と課題解決型事業への変革
    1. R&Dの在り方
    2. マーケティング組織の在り方
    3. Zeroから“1”を生み出す2階建方式
  4. 人財と組織改革
    1. 世紀に求められる人財像
    1. 多様性 – 異なる能力と知識の取り込み
  5. 新事業への挑戦
    1. 持続して成長するビジネスに必要な5要素
  6. まとめ
    1. VUCA時代の企業変革に求められること

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