(2019年7月5日 10:00〜11:30)
高級感は普遍性が高く、あらゆる商品に付与され商品の重要な価値特性になっています。たとえ、質素が売り物の商品であっても、安っぽくては購買に結びつきません。そのためメーカーでは高級感に対してさまざまな取り組みがなさなれていますが、商品の性格から取り組む姿勢や方向性が異なる現実があり、普遍的な決定打は出ていない状況です。 そこで、本講座では高級感への、①価値向上の取り組みの違い、②定量化への方策、③高級感に向けた官能評価の機能や限界などを考察し、官能評価によって高級感を定量化した実例を評価することによって、嗜好が重要な消費財について適切な官能評価の適用による定量化技術を提示致します。
(2019年7月5日 12:15〜13:45)
近年、Eコマースの普及による市場環境のグローバル化に伴い、ユーザニーズの多様化が進み、プロダクトのカスタマイズ化やパーソナル化に対する要求が高まっている。そのため、人の嗜好や満足感といった感性価値を的確に把握し、それらを具体的なプロダクトデザインやサービスデザインに展開する方法論が注目されている。 そこで本講演では「高級感」という価値をテーマに、パッケージデザインや自動車内装材、さらには腕時計を対象にして行なった研究事例を交え、機械学習による人の印象のモデル化手法について報告する。
(2019年7月5日 14:00〜15:30)
日本における“ものづくり”は、国内のみならず、世界的にも評価を得ています。“もの”は、人の感性・官能に依存しており、これにより“ものづくり”が進められています。もの”がもたらす印象により潜在意識の中で形成される複雑な評価の関係性を、官能評価の結果から紐解き、地場産業の経営に照らし合わせることで、多くの“ものづくり”に貢献してきました。官能評価によるブランディング、“買いたさ”などの分析としては、次世代多変量解析の手法を用いて、官能評価における複雑な評価項目間の関係性を明らかにすることで、企業等における種々の課題を達成してきました。 本講座では、官能評価における分析手順等をわかりやすく説明しながら、脳波計測による客観的評価を加えた官能評価研究として、これまで手掛けた商品における分析事例を中心に紹介します。
(2019年7月5日 15:45〜17:15)
化粧品処方についての、香りの高級感評価。香りにおける高級感のイメージパターン。 どのような香りが高級感を表現できるのか。目的・狙いに合った高級感のある香りの表現とは。