本セミナーでは、刺激応答性・自己修復機能・力学特性の向上・分子接着性など、高分子材料の高機能化を達成するため、超分子材料について基礎から解説いたします。
また、最近の可逆性の架橋や可動性の架橋を駆使した高分子材料設計、自己修復機能の例について紹介いたします。
さらに、各機能を有する材料の設計と応用、研究の最新動向に関して解説いたします。
近年、高分子材料には、高強度・高靭性や高耐久性などの更なる機能化が求められている。これらの機能化にあたっては、従来には無い分子設計と材料設計によるアプローチが解決の一つと考えられる。高分子材料の分子設計として、永久架橋として振る舞う化学架橋だけでなく、物理的な架橋である可逆的な架橋や、架橋点が動く可動性の架橋が機能創製における力学特性の向上、分子接着性、刺激応答性といったこれまでに無い機能を付与に貢献することができる。 本講演では、最近の可逆性の架橋や可動性の架橋を駆使した高分子材料設計について紹介し、上記の機能に加えて、自己修復機能の例について紹介する。