CFRP/CFRTPの材料・成形・接合技術

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本セミナーでは、CFRP/CFRTPの成形・接合について基礎から解説し、材料・成形・接合におけるトラブルの原因と対策、研究開発の最新動向を解説いたします。

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プログラム

第1部 CFRP/CFRTPの材料・成形および金属との異種接合・マルチマテリアル化の最前線

(2019年7月9日 10:00〜14:15)

 CFRPは軽量かつ高強度・高耐食性を有し、熱可塑性CFRPではそれらに加え生産性や耐衝撃性、再利用性に優れるという特長を有しています。それゆえ、今後は輸送機器や産業機器などに大量に採用される可能性が高い先進的な材料であり、その注目度を増しています。一方、CFRPの製品応用を考えた場合、金属などの異種材との接合が必要になることが多く、自動車部材に限らず、“マルチマテリアル化”のための接合技術が多く求められています。  そこで、本セミナーではCFRPの基礎的な内容から、熱硬化性CFRPの適用事例として金属とのハイブリッド化が有効な産業機器や自動車部材への応用例を紹介します。また、熱可塑性CFRPについては材料や特性、量産化のための様々な製造技術を紹介するとともに、熱可塑性CFRP特有の様々な融着接合法について解説するとともに、演者らが行った研究開発事例を紹介します。  さらに、成形・接合・マルチマテリアル化技術も含めた欧米での最新技術開発例として、JEC World 2016年〜2019年、ECCM – 17とECCM – 18会議、ITHEC2016とITHEC2018会議、SPE ACCE 2018展示会での技術情報を演者の考察を交え、分かりやすく解説します。

  1. CFRPとは?なぜCFRPか?
    1. 熱硬化性CFRPの適用事例
    2. マルチマテリアルデザイン
    3. 金属とCFRPのハイブリッド化
    4. CFRPの産業機器応用 (インダストリアルCFRP)
    5. ロボットワイヤーソー (RWS) による精密切断
  2. 熱硬化性CFRPと熱可塑性CFRP
    1. 熱硬化性CFRPの利点と欠点
    2. 熱可塑性CFRPが注目される理由
    3. これまでの熱可塑性CFRPとの違い
    4. 熱可塑性CFRPの用途拡大を阻む理由
  3. 熱可塑性CFRP材料
    1. 熱可塑性樹脂の種類
    2. 熱可塑性CFRP材料の製造方法
    3. 熱可塑性CFRPの特性
    4. 中間材料の各種製造方法とその長短所
  4. 熱可塑性CFRPの製造法
    1. 加熱プレス成形と打ち抜き
    2. ハイブリッド射出成形
    3. 自動テープ/ファイバ積層
    4. 引抜き成形と押出し成形
    5. 3Dプリンタによる成形とその材料
  5. 熱可塑性CFRPの融着および機械的接合
    1. 熱硬化性と熱可塑性CFRPの接合法の違い
    2. 熱可塑性CFRPの融着接合法の種類
    3. 高周波誘導融着接合法
    4. 電気式融着接合法
    5. 熱可塑性CFRPリベット締結法
  6. 欧米での熱可塑性CFRPの最新技術動向
    1. JEC World 2016年〜2019年展示会での話題
    2. ECCM – 17,ECCM – 18会議での研究紹介
    3. ITHEC2016,2018会議での研究紹介
    4. SPE ACCE 2018展示会での話題

第2部 CFRP応用製品開発における設計と異種材との接合について

(2019年7月9日 14:25〜15:35)

 スポーツ用品やレーシングカー、航空機などの特殊な分野で扱われているCFRP製品ですが、完全にCFRPだけで構成された製品はあまり多くありません。実用化の際は、他の樹脂や金属と複合されて製品化されるため、必ず接合の問題が出てきます。  そこで、CFRP製品を設計するための異方性体の基礎理論と、CFRP製品と異種材との接合について概説します。特にCFRPと金属、CFRPとゴム、CFRPのメッキについて開発時のポイントを解説します。

  1. 異方性体の弾性特性
  2. 積層理論
  3. CFRPのCAEについて
  4. 藤倉コンポジット独自技術の同時多層巻回について
  5. CFRPと金属の接合について
  6. CFRPとゴムの複合化について
  7. CFRPへのメッキについて

第3部 金属等とのマルチマテリアル接合/CFRTPの連続溶着技術

(2019年7月9日 15:50〜17:00)

 航空宇宙機器から自動車、産業機器の軽量化のため、今後急速な普及が予測されている炭素繊維強化樹脂 (CFRP) ですが、市場の拡大には、量産性とリサイクル性の課題を解決する必要があります。そのような中、熱可塑性CFRPが注目されていますが、熱可塑性樹脂は熱硬化性樹脂に対し溶融時の粘度も高いなどの課題もあり、早期の製造技術確立が望まれています。  ここでは、熱可塑性CFRP製品の製造上の課題解決のために取り組んできた超音波を応用した連続溶着技術を紹介します。

  1. 超音波プロセス概要
  2. 従来の樹脂溶着プロセスの課題
  3. 連続溶着技術の概要
  4. 連続溶着機構
  5. 連続溶着技術応用装置
  6. 連続溶着事例1 (UDテープ開繊・含浸)
  7. 連続溶着事例2 (Auto Tape Layup)
  8. 連続溶着事例3 (CFRTP構造体の連続溶着)

会場

連合会館
101-0062 東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
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