ナノ粒子の分散技術と過分散、凝集対策

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本セミナーでは、微粒子を安定分散するための考え方、評価手法と実際の分散手法を詳説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 実用プロセスにおける粒子分散性・分散安定性の考え方とその評価

(2019年7月3日 10:00~11:00)

  1. 親水性・疎水性とは? – 濡れ現象と樹脂との親和性 -
  2. さまざまなナノ粒子の特性と品質管理
  3. ナノ粒子の親水性・疎水性が関わる事象と品質変動
  4. すぐに役立つナノ粒子表面の親水性・疎水性評価法
    1. 遠心沈降分析法による評価
      1. 原理と使用装置の概要
      2. 適用例
    2. パルスNMR法による評価
      1. 原理と使用装置の概要
      2. 適用例
    3. 電位差滴定法による評価
      1. 原理と使用装置の概要
      2. 適用例
  5. まとめ

第2部 微粒子分散における分散安定化の考え方と分散剤の活用

(2019年7月3日 11:10〜12:40)

 機能性粒子の開発が活発に行われているが、これらを安定にナノ領域まで微分散するための分散技術も重要である。粒子を安定に微分散するための基本的な考え方、実際の分散配合設計の考え方、得られた分散状態の評価技術を解説する。ナノ分散を行うためのポイントを事例を交えて紹介する。

  1. 分散プロセスの考え方
    1. 分散プロセスの単位過程
    2. 分散安定化 粒子間引力を弱めるには?
    3. 分散安定化 粒子間反発力を高めるには?
    4. 分散プロセス設計の手順とポイント
  2. 分散剤の利用技術
    1. 分散剤と粒子の相互作用力
    2. 分散剤の機能と分類
    3. 溶剤系・水系分散剤の構造と分散性能
    4. 親和性を考慮した分散配合設計
  3. 分散の評価技術
    1. 分散度の評価技術
    2. 分散安定性の評価技術
  4. ナノ分散での注意点
    1. 分散機の選定
    2. 微粒子化を促進させるためのポイント
    3. なぜ凝集しやすくなるのか 凝集メカニズムと制御のポイント
    4. 過分散とは何か 過分散を防ぐ分散方法

第3部 ビーズミルを用いたナノ粒子の分散技術と過分散対策

(2019年7月3日 13:20〜15:00)

 分散工程に用いられる分散機には、さまざまな種類・特徴があるため、目的に合った装置を選定し、最適な条件で処理することが重要です。本講座では、分散機であるビーズミルを用いた ナノ粒子の分散技術を基礎から応用まで解説します。  また、ビーズミルは効率よくナノ粒子を生成することが可能な装置ですが、操作条件の設定を誤ると再凝集の発生や微細化されたにもかかわらず粉体の特性や機能が低下する過分散が発生する場合があります。このビーズミルによる過分散を防止する方法も解説します。

  1. 粉砕・分散・乳化について
  2. ビーズミルの原理・特徴
  3. ビーズミルの運転方法
  4. ビーズミルの粉砕・分散効率に影響を与える因子
  5. 微小ビーズの効果
  6. 投入動力量と粉砕・分散の関係
  7. 過分散とマイルド分散®
  8. マイクロビーズ対応型ビーズミル
  9. ビーズミルでの分散例

第4部 超音波照射によるナノ粒子の液中分散・凝集挙動制御

(2019年7月3日 15:10〜16:40)

  1. 物理的・機械的分散手法によるナノ粒子の液中分散・凝集挙動制御
    1. 超音波分散法のボールミル、微小ビーズを用いたビーズミルとの比較
    2. 超音波処理条件
    3. 粒子濃度と分散剤分子量の影響
  2. 酸化チタンナノ粒子を用いた超音波照射による液中分散・凝集挙動制御
    1. アルコール系スラリーにおける粒子濃度と分散剤分子量の影響
  3. 鉄ナノ粒子を用いた超音波照射による液中分散・凝集挙動制御
    1. 針状鉄ナノ粒子の有機溶媒中の分散条件の検討
    2. 球状鉄ナノ粒子の水 – アルコール系スラリーにおける分散状態制御

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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