本セミナーでは、レーザ樹脂溶着の原理から、加工パラメータ、材料選定、モニタリングまで、網羅的に学んでいただけます。
(2019年7月18日 10:00〜11:30)
トヨタ自動車がインテークマニホールドの接合にレーザ樹脂溶着技術を初めて適用したのが2003年のことになります。その後、様々な部品にレーザ溶着の適用が広がっています。本講義では、レーザ樹脂溶着のメカニズムから、加工パラメータ、使用するレーザ装置、適用例まで、レーザ樹脂溶着技術の基礎から応用までを解説します。さらに、樹脂と金属の異材接合技術の最近の開発状況を紹介します。
(2019年7月18日 12:10〜13:40)
近年、自動車分野を中心として、エンジニアリングプラスチック製部品へのレーザー溶着適用事例が増えている。本講演では、各種エンジニアリングプラスチックに対してレーザー溶着を適用する場合の、材料要求特性、溶着特性評価事例の紹介をはじめ、溶着条件面、材料面からみた最適化事例について紹介する。さらに表面処理を介した異種樹脂間のレーザー溶着技術についても紹介する。
(2019年7月18日 13:50〜15:20)
レーザ樹脂溶着は、レーザを用いて接合する界面で熱可塑性樹脂を軟化あるいは溶融させることで接合を実現する技術である。 本講座では、レーザ樹脂溶着技術の特長とレーザ投入熱量に対する溶着強度を示し、接合部が軟化溶融することで生じる応力の残留が接合強度に及ぼす影響を光弾性法でモニタリングすることにより評価する。最後に評価結果得られた知見を適用した例および「熱可塑性CFRPとのレーザ溶着・融着・接合」を例にレーザ接合の可能性について概説する。
(2019年7月18日 15:30〜17:00)
近年、レーザ樹脂溶着が注目されてきている。しかしながら、実用化に関しては限定的な側面があり、理由の一つが“加工現象がよくわからない。教科書がない”などの知識面でのインフラの整備不足が挙げられる。今回の講演では、レーザ樹脂溶着時の加工点温度計測からわかることを加工現象から不良発見まで出来るだけ平易な表現で、詳しくお話しする予定である。