二軸押出混練機のスクリュ設計と混練技術

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プログラム

第1部 二軸押出混練におけるスクリューデザインと混練技術

(2019年7月17日 10:00〜13:45) (途中 昼食休憩を含みます)

 日頃から二軸押出機をお使いの方も、二軸押出機の事はご存知でない方で二軸押出機にご興味がある方も、二軸押出機で何ができるのか、使いこなすためのポイントは何かについてわかりやすく説明いたします。また、トピックスとして従来の樹脂の混練機としての枠を超えた、幅広い分野で活躍する二軸押出機の特徴を事例を交えてご紹介します。幅広い方々の新たな発見や技術的ブレークスルーになる事を期待しています。

  1. 二軸押出機の基礎
    1. 押出機の歴史
    2. 二軸押出機の概要
      1. 単軸、同方向、異方向回転の違い
      2. 他混練機との違い
  2. 二軸押出機ハードウェア概論
    1. 押出機本体
      1. スクリュ軸、シリンダ、減速機などの主な構造や役割
      2. ベント金物とその特性
    2. 補機、付帯機器
      1. カッティング装置
        • ストランド
        • ホットカット
        • 水中カット
      2. サイドフィーダー、ベントスタッファー、スクリーンチェンジャー、ギアポンプ
    3. 押出機の基本性能を決める要素とその見方
      1. モーター動力とトルク、及び運転範囲
      2. 溝深さの違いがプロセスへ与える影響
      3. スクリュ構成やシリンダL/D
  3. スクリュデザインの基礎と応用
    1. 基礎1:混練のイメージ化
      1. 混練の種類について (分散と分配)
      2. 混練強度について (内圧分布予測のポイント)
    2. 基礎2:プロセス別のスクリュ形状の事例紹介とその挙動
      1. プロセス別スクリュ形状の考え方の違い (概略)
      2. 異なるスクリュ構成において運転条件を変化させた場合の挙動の違い
    3. 応用1:混練部形状の詳細
      1. スクリュ周りの様々な混練形態
      2. チップクリアランスの調整方法とその効果
    4. 応用2:特殊技術
      1. 特殊用途スクリュエレメント、特殊混練シリンダ
      2. 脱ガスサイドフィーダー
  4. 押出プロセスの事例紹介
    1. コンパウンドプロセス
      1. フィラーコンパウンド
      2. ポリマーアロイ
    2. 特殊プロセス
      1. 分離プロセス
      2. リアクティブプロセス
      3. 炭素繊維複合材LFT – Dプロセスなど、特殊プロセス

第2部 初心者が知るべきコンパウンドプロセス二軸押出機スクリュー構成の手法と演習

(2019年7月17日 14:00〜17:00)

 コンパウンドプロセス2軸押出機は、プラスチック産業において合成プロセスと並び極めて重要な位置付けとされ、自動車部品をはじめとする各種用途のコンパウンド製造のため、世界各国で活用されています。しかしながら、コンパウンド製造の技術であるスクリュー構成のデザインは、 (シミュレーションソフトが普及した現代であってもなお) その複雑な機能・ブラックボックス的メカニズムから熟練が要求されます。本講座では、コンパウンドメーカーに約30年在籍し、コンパウンド研究に携わった講師が、短時間で単純化した手法と演習により「はじめての方が」簡単に材料に適したスクリュー構成のデザイン技術を習得するものです。

  1. はじめに~2軸押出機とは~
  2. 分散と分配の理論
  3. スクリューパーツとその機能 ~理論的表現と感覚的表現~
  4. スクリュー構成
    1. 材料別スクリュー構成典型例
    2. スクリュー構成典型例の相違とは
  5. 演習とその解説
    1. 液晶ポリマー/充填材
    2. ポリサルフォン/充填材 (導電)
    3. ポリフェニレンエーテル/充填材 (導電)
    4. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
    5. 樹脂に液添
    6. ポリエステル/ポリオレフィンアロイ
    7. EVA加水分解
    8. ポリオレフィン/ナイロンアロイ
    9. 樹脂の脱水
    10. PPE/ナイロンアロイ
    11. ポリオレフィン導電 (フィラー高充填)
    12. ゴム/PP/架橋剤 (1)
    13. ゴム/PP/架橋剤 (2)
    14. ポリオレフィンの軟質化
    15. ポリオレフィン/ゴム/充填材
    16. ナイロン/カーボン繊維
  6. トラブル原因と対応

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