本セミナーでは、トライボロジーについて基礎から解説し、トライボコーティング材の特性、適用事例と留意点を詳説いたします。
日時
- 2019年6月26日 10時00分〜 2019年6月26日 17時00分
プログラム
第1部 トライボロジーの基礎と成膜処理によるトライボロジー特性の向上
(2019年6月26日 10:00~11:30)
摩擦と摩耗を扱う学問分野をトライボロジーとして別個に扱う理由としては、それらの現象が表面微小突起同士の変形や化学反応及び破壊に支配されるという特殊性がある。 また、それに伴い摩擦と摩耗が生じる。摩擦と摩耗のメカニズムをそれらの主要因で分類する。得られた結果から摩擦摩耗を制御するために成膜処理をする、その指針を紹介する。
- 摩擦と摩耗を扱う学問分野 トライボロジーの特異性
- 摩擦のメカニズム
- 凹凸説
- 凝着説
- 掘り起こし説
- 固体潤滑
- 摩耗のメカニズム
- 摩擦摩耗メカニズムに基づく成膜処理によるトライボロジー特性の向上
- 質疑応答
第2部 B-C-N系機能コーティングの形成とそのトライボロジー特性
(2019年6月26日 12:10〜13:40)
これまでトライボコーティングとして各種の金属系化合物やDLC (Diamond-like Carbon) などが開発され、それぞれの特性を活かして実用化が進められている。そのような状況において、より広く応用範囲の拡充をはかるためには、摩擦耐久性に優れる、特に耐環境性を考慮した新しいコーティングの開発が望まれている。そのようなコーティングの候補として、c-BN (立方晶窒化ホウ素) をはじめとするB系膜に期待が集まっている。しかし、まだ利用可能なB系トライボコーティングは世に出ていないのが現状である。 本講では、B系膜を含むB-C-N系トライボコーティングの現状を把握するべく、講師らの研究を中心として、情報を得ていただくことを目的としている。
- 硬質トライボコーティングの機能と特徴
- トライボコーティングの構造制御 (多層化・分散化)
- B – C – N系コーティングの概要
- C系膜 (DLCを中心に) の形成とその特性
- BN膜の形成とその特性
- CN膜の形成とその特性
- BC膜の形成とその特性
- BCN膜の形成とその特性
- 質疑応答
第3部 ウレタンとテフロンコーティングの応用事例と問題点及び、耐摩耗と摺動特性研究
(2019年6月26日 13:50〜15:20)
小企業ではあるが、30数年にわたりポリウレタン塗装を中心とした高機能表面処理専門企業として、幅広く産業界に認知されて来たユニックスの姿を紹介したい。 中でもパーツフィーダ業界に於いてはその認知度は高く、関西地域では業界の70%近い占有率と自負すると共に、責任ある品質と短納期を維持することに務めている。 長年の施工実績による顧客ニーズの把握と対応は、施工技術の改善工夫と共に、塗料の高機能化・高性能化を求められ、それに向かって常に挑戦をしてきた。 特に、2010年に工場火災の災難に於いても、平素の大学や各諸団体との交流のお陰で、大学教授の支援を受け委託研究が採択され、高機能塗料の開発に成功した。 小企業の人材不足の中で、シニアの活躍の力を活かして、世界初の (?) 高摺動性ウレタン塗料開発が完成し、 大手企業との共同開発の進む状況を責任と希望との双方を忘れずに、これからも研究開発型企業として海外へも輸出できるよう努力する。
- テフロン (フッ素樹脂) コーティングとの出会い (シャープ 株式会社 時代1970年頃のアイロン)
- 独立・起業で、テフロンコーティングの応用商品化 ( 株式会社 新日産時代の取組み)
- ポリウレタン塗装の「パーツフィーダ」との出会い。 (第2創業ユニックスの立ち上げ)
- ポリウレタン、テフロンの基本特性確認 (耐摩耗性、摺動性、耐熱性、耐薬品性、耐候性等)
- 特性を活かした施工事例写真、動画解説と問題点。海外展開についても報告する
- ポリウレタンとテフロンの施工工程及び、寿命・メンテナンスについての解説
- 超高耐摩耗性ウレタンの研究開発成功。委託研究開発「サポイン」採択による推進
- 小企業が取り組むポリウレタン塗料の研究開発 (ものづくり補助金の活用)
- 高摺動性ポリウレタン塗料「テフタン」 (商標登録済み) 開発成功 (現、元大学教授の研究支援)
- 「テフタン」の施工事例、引き合い事例、共同研究開発要請
- ユニックスウレタン「ユニレタン」 (商標登録済み) の、更なる高機能・高性能化に向けた計画
- 質疑応答
第4部 DLCの適用事例と適用時の留意点
(2019年6月26日 15:30〜17:00)
DLC (ダイヤモンドライクカーボン) は、低摩擦による省エネ化、部品の延命による省資源化、潤滑油レスや有害物質を排出しないことによる汚染防止等、 地球環境対策の表面処理として注目され、自動車部品や機械部品などの摺動部の表面処理、工具や金型の表面処理としての適用が急速に広がりつつある。 そのような社会ニーズに応じて、DLC自体も様々なプロセス、構造のDLCが考案、実用化されている。 このような状況の中、DLCの素性、構造を理解し、その特性や特徴が考えている用途に合致するものかどうか判断をすることが重要になっている。 本セミナーでは、各種DLCのプロスと特徴、その構造による分類、DLCの適用事例と適用時の留意点について解説する。
- DLCの構造とプロセス
- DLCの代表的構造とその特徴、分類
- DLCの代表的プロセス
- DLC適用にあたっての留意点
- 使用目的によるDLCの使い分け
- 使用環境によるDLCの使い分け
- DLCの密着性、信頼性向上手法
- DLC適用事例
- 工具、金型用途
- 自動車部品用途
- 機械部品用途
- その他用途
- 最近の新しいDLCプロセスと今後の動向
- 超平滑DLCコーティングの開発
- 内面DLCコーティングの開発
- 今後の技術、市場動向
- 質疑応答
会場
受講料
- 1名様: 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 複数名: 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。