高周波基板における接着性向上と誘電率計測技術

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プログラム

第1部 高速・高周波向けフッ素樹脂基板における伝送損失低減と接着性向上

(2019年6月24日 13:00〜14:30)

 本講座では、直流と交流の違いとは?周波数と伝送できる情報量の関係は?フッ素樹脂とはどんなものか?プラズマとは何か?等の基礎的な解説から始めますので、予備知識がない方でも気楽にご聴講頂けます。様々な樹脂の接着性向上を可能とするプラズマ処理ですが、フッ素樹脂に対しては単にプラズマ処理してもほとんど効果がありません。  そこで、プラズマ処理+αの技術をご紹介し、フッ素樹脂であっても接着性を向上できる手法を学んで頂きます。また、高周波用プリント配線板としてフッ素樹脂を利用する上で注意すべきポイントについても解説します。

  1. はじめに
    1. 直流と交流の違いは?
    2. なぜ高周波?
    3. 高周波用プリント配線板に求められることは?
    4. なぜフッ素樹脂?
  2. これまでの研究成果
    1. ゴムとフッ素樹脂の接着
    2. 銅めっき膜とフッ素樹脂の接着
    3. 金属インク膜とフッ素樹脂の接着
    4. 金属ペースト膜とフッ素樹脂の接着
    5. 接着強度のまとめ
  3. フッ素樹脂
    1. フッ素原子の特徴
      • 低比誘電率
      • 低誘電正接
    2. フッ素樹脂の特徴
      • 低接着性
      • 低比誘電率
      • 低誘電正接
    3. フッ素樹脂の種類
      • 非溶融性と溶融性
    4. フッ素樹脂の用途
    5. フッ素樹脂の表面改質技術と先行研究
  4. プラズマ処理+α
    1. プラズマとは
    2. ガス種
      • 接着性向上
      • 高速化・低伝送損失化
    3. 圧力 (接着性向上)
    4. プラズマ + 熱
      • 接着性向上
      • 高速化・低伝送損失化
    5. 表面グラフト重合
      • 接着性向上
      • 低伝送損失化
  5. 今後の展望

第2部 高周波基板材料の誘電率計測技術

(2019年6月24日 14:45〜16:15)

 近年、高速大容量の無線通信を可能にするミリ波帯電磁波の利用が急速に拡大しています。また、自動車レーダーやセキュリティシステムなど、電磁波の応用範囲も拡大しています。電磁波を利用するシステムでは、誘電体材料が基板やアンテナなどとして用いられており、その誘電率は設計やシミュレーションに必須のパラメータです。電磁波の利用周波数や用途が拡大し、誘電率測定へのニーズが高まる中で、測定結果を正しく解釈するための尺度として、測定精度 (不確かさ) 評価の重要性も高まってきています。  本講座では、高周波基板に用いられる低損失材料に対する、誘電率測定の概論と不確かさ解析事例を紹介するとともに、近年ニーズが急速に増大しているミリ波帯誘電率測定の最新動向を解説します。

  1. 誘電率測定のニーズと代表的な測定方法
    1. 誘電率の定義
    2. 誘電率測定のニーズ
    3. 代表的な測定方法
  2. 低損失材料の面内方向誘電率評価技術
    1. スプリットシリンダー共振器法の測定原理
    2. 不確かさ評価
  3. 低損失材料の面直方向誘電率評価技術
    1. 平衡型円板共振器法の測定原理
    2. 不確かさ評価
    3. 測定再現性の向上に向けた取り組み
    4. 測定周波数の170GHzまでの拡張

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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