本セミナーでは、ガラスに使える接着剤、ガラスを用いた接着・封止 (ガラスフリット、低融点ガラス) 、陽極酸化などの表面処理の選び方・使い方について詳解いたします。
ガラスの歴史は非常に古い。しかし、ガラスは今日においても様々な分野に用いられており、我々の生活に欠かすことのできない存在となっている。このように、ガラスという素材が時代を超え幅広く使用されている理由は、その高い透明性、優れた化学的耐久性、加工性、高い均質性、入手しやすく比較的安価という特徴に起因する。そして、このガラスを用いた製品は、ガラスと複数の材料とが複合化されるケースが多く、そこで重要となるのが接着・接合技術である。例えば、自動車フロントガラスはガラスと樹脂を接着した合わせガラスとなっているが、高い安全性を実現するためにはガラス/樹脂界面の接着力制御が極めて重要となる。また、フレキシブル有機ELディスプレイでは、樹脂とガラスが接着状態でプロセス流動され最終工程で剥離、この場合も樹脂/ガラス界面の接着力制御が重要となる。つまり、ガラス界面における接着・接合力の制御は高信頼ガラス製品の実現においてKey技術であり、これを実用レベルで実現するためには、ガラスの本質理解が極めて重要となる。 そこで、本セミナーでは、このガラスの本質およびガラスが関わる接着・接合技術の特徴・基礎・応用について具体的事例を示しながらわかり易く解説するとともに、今後の重要となる技術のポイントについて述べる。