嬉しい、心地よい、美しいなど、消費者の無意識的な評価をいかに定量するか。
本セミナーでは、“ラケットの打球感”や“ハイレゾ再生機”“集中力UPの紙素材”など、ユニークな事例を豊富に解説いたします。
(2019年7月8日 10:00〜12:00)
人間が物の価値をどのように捉えるかは、経済学の分野では長年にわたる主要なテーマである。これは効用 (Utility) という架空の金銭的な指標として扱われ、ミクロ経済学などではこの価値基準に対してどのように人間が判断し行動するかが議論の対象とされてきた。例えば100円の商品と200円の商品を選ぶ場合、200円の商品をより好むといったものである。この場合、より価値のある方を欲するのは、その個体がより快適に生きるために合理的であると解釈される。しかし、しばしば人間の行動はこのような合理的な解釈が困難な場合がある。例えば、宝くじをはじめとするギャンブルはほぼ損をするようにできているし、保険制度などのシステムの掛け金なども同様であるが、多くの人が利用している。 本講座ではこのような矛盾点に対するアプローチとして、実験経済学、実験哲学、ニューロエコノミクス、ニューロマーケティング、感性解析などを説明する。
(2019年7月8日 12:45〜14:45)
本講座では、脳波等の生体情報を計測し、その信号の時空間特性をフラクタル解析により定量化することにより、ヒトの感性を計測する技術を紹介する。具体的には、打球感が心地よいテニスラケットの開発、ハイレゾ再生機の開発、ソフィスタ、コットン、ポリエステルの線素材の触覚に係る感性計測、さらには、集中力Upの紙素材の開発等について紹介する。
(2019年7月8日 15:00〜17:00)
感性・感情・情動の計測における非侵襲かつ簡便な手法として近年急速に注目を集めている表情解析。その発祥と歴史、そして科学的な根拠や理論を分かりやすく説明するとともに、国内外での具体的な最新事例を紹介します。 さらに後半には、世界の最先端表情解析ツールを使用し、実際のデモンストレーションを含めて現在の最新手法を紹介、実践的なフィールドワークのレベルまで詳細に解説します。 後半の最後には質疑応答とあわせてツールによる表情解析のワークショップを実施しますので、簡単な表情解析を実際に体験していただくことも可能です。