EMCの基礎・設計とノイズ対策の勘どころ

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
会場 開催

日時

開催予定

プログラム

民生品から医療機器、自動車、工場設備に至るまで、スイッチング動作で動作するパワエレ回路、デジタル回路が全盛の時代です。最近では、IoTをはじめとする、センサや無線を多用するシステムが急増しています。これらに共通する難題といえば、何といっても「ノイズ」です。無頓着に設計すれば、これらの回路がノイズを拡散し、また、外来ノイズに反応して誤動作といったトラブル対策に追われることとなります。EMC (電磁両立性) 試験に合格せず、上市間際で苦労された方も多いと思います。  ノイズのとっつきにくさは、今に始まった話ではありませんが、特にアナログ回路を学ぶ機会が少なくなった昨今、また、アナログに詳しいベテラン層が去ってしまった設計現場では、ノイズという「アナログ信号」を、単なる厄介者として扱うしか、手がない状況も見られます。 そこで、本セミナーでは、設計は経験しているが、しばしばノイズで悩まされている、或いは、後工程でノイズに悩まされるよりは、前段階の設計の時点で対策を入れたい、という方を対象に、ノイズの性質から対策部品まで、基本的な知識とノイズに対する思考方法を学んでいただきます。

  1. ノイズの初歩とEMC
    1. 電子機器とノイズ
      1. 電子機器と電磁環境
      2. ノイズとは何か
      3. ノイズと干渉
      4. ノイズの二面性
      5. 過渡的か連続的か
      6. 放射か伝導か
    2. ノイズの物理
      1. ノイズと電磁気学
      2. 交流の基礎知識
      3. 周波数スペクトル
      4. 波形とスペクトル
      5. 見えないLとC
      6. 電磁波の発生
      7. 電磁波とアンテナ
      8. コモンモードとノーマルモード
      9. ノイズの源
    3. ノイズの計測・評価
      1. ノイズ計測とデシベル
      2. 波形測定
      3. スペクトル測定
      4. 電波暗室とレシーバ
  2. 共通EMC規格とその意味
    1. EMC規格試験の目的
    2. エミッション
      1. 雑音端子電圧
      2. 雑音電界強度
      3. 電源高調波
      4. フリッカ
    3. イミュニティ
      1. 静電気放電
      2. 無線周波電磁界放射
      3. ファーストトランジェント・バースト
      4. 雷サージ
      5. 無線周波電磁界伝導
      6. 電源周波数磁界
      7. 電源電圧ディップ・瞬停
  3. ノイズ対策の基礎
    1. ノイズ問題に立向かう基本
      1. 問題の本質を掴む
      2. 再現性を確保する
      3. 自らの実力アップのために
      4. IoTシステム特有の留意点
      5. (エミッション) 発生源を叩く
      6. 伝達経路を断つ
      7. (イミュニティ) 耐性を上げる
    2. 設計時の対策技術
      1. 回路・基板
      2. 機内・機外ケーブル
      3. フレーム・筐体
      4. 既製品・外部設計品
    3. 設計後の対策技術
      1. フェライトコア類
      2. フィルタ
      3. シールド・GND強化部材
      4. 電波吸収体

会場

東京流通センター
143-0006 東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

受講料

複数名同時受講の割引特典について