本セミナーでは、FPDの技術トレンドに合わせて変化する偏光フィルムやその周辺光学フィルムについて市場・技術の両面から、その動向を解説いたします。
~FPDの市場・技術の変化が与える偏光板・光学フィルムマーケットへの影響~
(2019年5月30日 10:30〜12:00)
FPD市場は2019年にも中国の大型パネル生産が韓国を抜き世界一になる見通しであり、大きな転換期を迎えている。LCDの主要部材の一つである偏光板は、堅調な成長が続いているが、偏光板業界は近年にないほど混沌とした状況に陥っており、市況は刻一刻と変化している。 また、OLEDではフォルダブルパネルを搭載したスマートフォンの登場により、偏光板や光学フィルム部材に対する仕様要求に変化が生じている。 本講演では、最新情報をもとに、FPD用偏光板と光学フィルム市場の仕様展望について、わかりやすく解説いたします。
(2019年5月30日 12:45〜14:45)
偏光板、偏光板と一体で使用される主な光学フィルムの現状技術と将来期待される光学フィルムの動向、ナノ構造やナノ技術から生み出される光学フィルム事例、および屋外表示装置としての反射型表示装置の可能性について紹介する。
(2019年5月30日 15:00〜16:20)
LCDで用いる光学フィルムのインセル化技術は、これまでの LCD光学設計手法を根本から塗り替える可能性を持っている。これは、視感度最大のG 画素で行う現在の LCD 光学設計手法をRGB 各画素単位で行うことを可能にし、 LCD の最良画質を達成できるからである。このため要求される光学フィルムのインセル化技術は、RGB 画素単位で光学フィルムのリタデーションや光学軸方向等を自由に制御可能な手法が必須である。 本講義においては、LCDで欠くことのできない光学フィルムである偏光フィルムのインセル化技術について、現在まで我々が行ってきた高コントラスト手法等について紹介する。