撹拌操作を理解できていれば、種々の環境対策や省エネルギー等に貢献できると考えられます。本講習会では、撹拌の基礎から応用までを可視化画像や実験例を中心に解説し、とくに、撹拌所要動力は撹拌を理解する上で最も基本となる事柄なので、古くからの手法だけでなく、その欠点を克服した最新の動力推算方法を解説します。
また、高粘度流体の混合可否の判断に極めて有力な流脈を用いた各種撹拌翼の混合性能の相違を、多数の動画を用いて直感的に理解できるように解説します。
- 撹拌の基礎
- 撹拌翼の構成
- 撹拌翼の種類
- 撹拌操作に必要な主な無次元数
- 撹拌の基本的な特性
- 流動特性
- 動力特性
- 混合特性
- 伝熱特性
- 異相系の撹拌
- 気液系の撹拌
- 固液系の撹拌
- 液液系の撹拌
- 撹拌所要動力の推算
- なぜ、撹拌所要動力が重要なのか?
- 永田の式および永田の式の弱点を克服する新しい相関式
- 幅広い邪魔板条件での相関式
- 演習:例題を用いて動力を関数電卓で計算する。
- 計算された動力の妥当性を検証する方法
- 大型翼や3枚後退翼など各種撹拌翼の動力推算
- 角槽、ドラフトチューブなど各種槽形状の動力推算
- 大型翼の開発経緯
- 各種大型撹拌翼が開発された経緯
- 2枚パドル翼が混合に有利な理由
- 大型翼の混合性能
- 高粘度流体の混合評価
- 井上義朗先生の流脈理論
- 流脈理論でわかること
- 大型翼の流脈による混合評価
- 各種大型翼の流脈の相違
- スケールアップが容易なホームベース翼の紹介
- HB翼とは
- ビーカーから実機まで