本セミナーでは、自動運転や電気自動車等の自動車技術の進展に伴い、今後ますます重要となるタッチパネルについて取り上げます。
車載用ディスプレイ・タッチパネルの市場・技術動向から、要求技術、開発事例、光学粘着剤、貼り合わせ技術まで、4名の講師がそれぞれ解説します。
(2019年5月23日 10:30〜11:40)
近年、従来のカーナビのほか、CIDやCluster、HUD、RSE、Mirrorディスプレイなどの車載ディスプレイの搭載個数が増えたことに加え、車内インテリアのデザイン性向上に向けた取り組みを強化する自動車メーカーが増えている。特に、曲面形状や異形形状など設計の自由度を広げる需要は拡大しており、これに連動して、オーバーレイや光学材料 (OCA/OCR) 、タッチパネルなどに求められる特性も変化している。 本講演では、まず、次世代自動車用ディスプレイの市場動向について解説するとともに、そこに付随するタッチパネル市場動向についてわかり易く解説する。続いて、車内インテリアの快適性を更に向上させる具体的な要求事項、技術課題および今後ついて述べる。
(2019年5月23日 12:40〜13:50)
自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増している。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチパネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。
(2019年5月23日 14:00〜15:10)
車載用途向けのOCAはスマホやタブレット用途よりも厳しい耐環境特性が要求される。また、OCAとの貼合部材もガラス、プラスチックと多様化してきている。 当社はこれまで、車載用途向けOCAに特化した開発を行ってきた。特に、高温・高湿環境における光学特性の制御技術やOCAの超厚膜化技術、接着信頼性 (遅れ泡、気泡発生のメカニズム) 技術について紹介する。
(2019年5月23日 15:20〜16:30)
車載ディスプレイ用のセンサーデバイスやディスプレイデバイスの製造工程において、平面・曲面の各種貼り合わせ装置の引き合いが続いている。貼り合わせ工程に関しては、部材の形状・特性に相性が良い粘・接着剤の選定とプロセス選定が重要である。特に車載用となると、厳密な品質保証が求められるため、剥がれ対策はもちろんの事、対候性・耐久性に優れた粘接着剤の評価・選定が重要視される。 本講演では、粘接着剤、特にOCAと呼ぶ光学透明テープの解説と平面形状・曲面形状に対する貼り合わせ技術を動画も交えながら詳細に解説する。