私たちは日常、身の回りの製品が発する、さまざまな人工的な音に囲まれて生活しています。その音は、デザインの仕方によって、心地よい音にも不快な音にもなり得ます。音の快・不快は、必ずしも感性や芸術性といった抽象的な要因で決まるものではなく、多くは聴覚のメカニズムから説明することができます。 本講座では、快適な音を作るテクニック、そして快・不快の程度の評価指標と測定技術を、人間の心理・生理メカニズムに基づいて考えていきます。