コア技術・ノウハウの伝承と研究者の育成

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プログラム

第1部. 技術の伝承と研究者の育成についての一考察

(2019年4月23日 10:00〜12:00)

 企業や大学におけるコア技術やノウハウの伝承は最も大切な仕事で あり、組織の最重要課題であることは間違いないが、その位置付けはあまり高くな い。なぜなら、当然の仕事と受け止められており、いざ伝承ができない状態であるこ とが判明してから対策を考えることも多い。しかし、その時は既に遅く、せっかく築き 上げた技術や大切なノウハウを失ってしまう場合すらある。講演はそれを防ぐため のコア技術やノウハウの伝承における考え方と、受け継ぐ研究者の育成および研究 開発リーダーの重要性についての一考察である。

  1. 研究開発とは
  2. 職人ではなく、研究者を育てる
  3. 足し算でなく、掛け算の仕事の重要性
  4. 研究開発の宿命
  5. コア技術とノウハウの違い
  6. コア技術の特許化
  7. ノウハウの取り扱い方
  8. 伝承における研究開発リーダーの重要性
    1. 研究開発リーダーの育成
    2. 人間関係向上のための施策
    3. リーダーの選定方法
    4. リーダーの資質と役割
  9. コア技術の伝承
  10. ノウハウの伝承
  11. 技術の伝承に対する経営の考え方
  12. まとめ

第2部. ムラテックにおける 技術の棚卸しと技術伝承体制の築き方

(2019年4月23日 12:45〜14:45)

 コア技術や技術継承を考えるには「自分たちのコア」を宣言することが肝心です。ムラテックのR&Dは15年前に発足し、事業部から見れば「後つけ組織」でした。我々は「R&Dはムラテックにとって本当に必要なのか」という存在意義を考え続けてきました。その結果、「R&Dはプラットフォーム技術がコアである」と定め、自分たちの役割を明確に宣言しました。これにより、強める技術領域が明確となり、事業部門とも連携力が高まるようになってきました。本講演では、技術の棚卸、コア領域の明確化、コア人材が活躍できる風土つくり、技術伝承について自身の経験も踏まえ、取り組んできたことをご紹介させていただきます。

  1. ムラテックの紹介
    1. ムラテックの紹介
    2. 全社開発マネジメント
  2. 横断的開発マネジメントの構築
    1. ロードマップを核にした開発体制
    2. ステージゲートは「カオスのマネジメント」
  3. コアを明確にしたプットフォーム技術戦略
    1. コア技術戦略の考え方
    2. 技術の再定義と要素技術の棚卸 (ミクロ視点)
    3. コアの宣言 (マクロ視点)
  4. イノベーションを生み出す決め手は「人」
    1. イノベーター人材の強化と継承
    2. イノベーターが活躍できる環境と組織作り
    3. チャレンジを是とする企業風土が不可欠

第3部. コア技術の可視化と コア技術活用人材育成の考え方と進め方

(2019年4月23日 15:00〜18:00)

 我が国の多くの企業においては、その技術力が競争優位の最大の源泉と期待されています。一方で自社の技術を有効に活用し、競争力を高めることに成功している企業は一握りと言えるでしょう。この背景には、事業成長につながるコア技術が明確に出来ていない、或いはコア技術を如何に発展させて事業に活用するのか、中長期的なビジョン、プランが描けない等の悩みがあるのではないでしょうか。また技術は企業組織や個々の技術者と強く結びついて存在するものです。従ってコア技術を効果的に活用するためには、これを実践する体制の構築や人材育成も重要な課題となります。  そこで本セミナーでは上記のような課題解決に対する実践的な考え方や進め方をご紹介します。この機会に是非ご参加ください。

  1. 経営と技術について
  2. 技術の可視化の考え方と進め方
  3. 技術評価とコア技術設定の考え方と進め方
  4. 非連続な技術発展を実現するための技術の捉え方
  5. 社内コア技術を核とした事業成長の考え方と進め方
  6. 外部からの将来のコア技術導入の考え方と進め方
  7. 如何に社外技術を導入して事業成長を実現するか
  8. 技術人材のあるべき姿とは
  9. コア技術保有人材の可視化と評価の考え方と進め方
  10. 事業の屋台骨を支えるコア技術人材育成の考え方と進め方
  11. 活動実践事例

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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