スクリーン印刷は量産に入るとトラブルが多発する。不良は単純に言うとニジミとカスレであり、不良の原因は、スクリーンと基板の密着度、ペーストの粘着度合い/だれ、基板の濡れ性など多岐にわたる。ペーストの化学的特性とメカ部分との関係の最適化が必要である。部材の特性ばらつきが大きく、特にペーストは、設計、製造によるばらつき、経時変化による特性劣化が大きい。また、これまでのペースト特性の定量化方法では不十分である。充填、版離れ、レベリング特性を直接測定できる方法が必要である。
本セミナーでは、印刷トラブルとペースト、スクリーン、基板、スキージ特性との関係を解明しトラブルを無くす方法を解説する。
※【動画による充填説明】セミナー開始5~10分前
- 概要編;印刷トラブルと対策
- 印刷トラブル=にじみとかすれの種類と原因
- ペースト不良によるにじみ、かすれの例
- スクリーン不良によるにじみ、かすれの例
- スクリーン、基板の表面状態とにじみ、かすれ
- 印刷方向によるパターンの傾き
- 短パターン問題;100μ以下で、膜厚不足、かすれ
- スキージ形状と印刷性/ゴム硬度と印刷性
- ゴムスキージの充填力は弱い/ペーストが入っていかない
- 印圧設定の重要性
- スクリーンと基板の密着度合いが印刷品質を決める
- スキージの役割/印圧と押し込み力
- スクリーンのテンション (反力) ばらつきと印刷品質
- 充填/版離れは接着力バランスが重要
- スクリーンと基板との間のペーストの粘着度合いが印刷品質を決める
- 表面張力が印刷品質に大きな影響を与える
- ペースト内部の接着力バランスと表面状態
- 充填、版離れしやすく、だれにくいペーストとは?
- ペースト粘度測定法/充填、版離れと粘度測定法
- 充填、版離れ、レベリング別ペースト直接評価法
- ペーストの内部特性、表面特性が印刷に影響を与える
- 高粘度ペーストは高膜厚だが、凹凸ができる
- 詳細編;印刷メカニズム解説とトラブル対策
- 印刷不良発生メカニズム、充填向上法
- 充填メカニズム、問題点
- 連続写真による充填メカニズム解説
- 高粘度ペーストはローリングだけでは充填不可
- 小孔径での充填/版離れの難しさと対策
- 小孔径ではペーストが流動せず充填しにくい
- ゴムスキージの充填力向上法
- ゴムスキージの充填力限界対策/圧力充填等
- 印圧メカニズム詳細、問題点、印圧均一化法
- 印圧不良=基板との密着不良;スキージとスクリーンの変形対策
- ダウンストップとフローティング/コンタクト印刷とオフコンタクト印刷
- べたパターン;膜厚均一印刷法、印圧不良防止;印圧が特に重要
- ビアホール印刷例
- 版離れ不良発生メカニズム、版離れ向上法
- 30μ線幅印刷での版離れ不良の原因
- 版離れメカニズムの詳細;充填と版離れとペーストの関係
- 現状のコンビスクリーンの課題と解決法
- 版離れしやすいペーストとは?
- ペーストの表面張力、粘度、降伏値/溶剤、バインダ、粒子
- 充填版離れ性を直接評価する方法とは?
- 版離れしやすいスクリーンとは?
- メッシュ強度、反力、変形、撥水・撥油性
- 版離れ向上法;各社の対策法/加圧版離れ法の種類
- ペースト特性と充填版離れ
- ペーストの基本構成/ペースト製造法
- 構成材料/形状、量、混練方法と粘度、チキソ性
- 粉砕と分散の違いと重要性/各種分散装置
- 凝集コントロールの重要性
- バインダ不要低温焼成ペースト
- 充填版離れを向上させるためのペーストの内部/表面特性
- 量産・製造・ペースト評価編
- ペースト評価方法/粘度計の種類と原理
- 流体方程式系/運動方程式系/だれ接着系
- ペーストの内部特性と表面特性評価方法
- 回転粘度計/だれ測定/振動・音波粘度計/粘弾性
- 乾燥・焼成工程概要/乾燥焼成の原理
- スクリーン設計上の注意点
- 基板スクリーン位置決め方法の種類
- 量産工程設計概要
- ペースト設計参考技術
- 参考技術
- 表面張力による0.8μmパターン形成/表面張力測定法
- 印刷/真空成膜/コーター/ロータリースクリーン/ロールツーロール