既存溶融接合 (溶接) や拡散接合に代わり、摩擦攪拌塑性流動を用い非溶融固相状態で異種金属、異種材料間を接合する革新的接合技術:摩擦攪拌接合 (FSW) の基礎概念、コンセプトを紹介する。同法は、これまで我々が諦めて来たFe/Al、Fe/Cu、SUS/Al、Mg/Al、Ti/Alなど各種異種金属材料間は勿論のこと、金属/セラミックスや金属/CFRPなど異種材料間の高品位継手創製のまったく新しい接合の世界を開く。
- サステイナブル人類社会構築に向けた材料・加工学分野の責務
- ナノテクノロジー、表面技術の優位性
- マルチマテリアル化の基本概念、取り組みの現状、課題
- 異種金属間接合に対する既存接合技術の比較
- 摩擦攪拌接合FSWの基礎、特徴
- 摩擦攪拌現象の基礎
- 摩擦攪拌現象に関わる基本因子
- 同種材料間の摩擦攪拌接合における技術課題
- 異種材料間の摩擦攪拌接合における技術課題
- 異種金属材料間突合せ継手の摩擦攪拌接合
- ツールオフセットの影響
- ツール回転方向の影響
- ツール送り速度、回転速度の適正範囲、プロセス制御の現状
- 異種金属材料間摩擦攪拌突合せ継手の各種特性
- 界面反応相形成状況
- ガルバニック腐食特性
- 高サイクル疲労特性
- その他特性
- 摩擦攪拌援用異材接合への展開
- 異種金属材料間重ね継ぎ手創製への応用
- 金属/セラミックス間接合への応用
- 金属/高分子、金属/CFRP間接合への応用
- 技術の現状、課題と今後の展望
- 塑性流動の実像解明、可視化
- 界面接合に対する塑性流動関与性把握の現状と課題
- FSW技術現状の課題と今後の展望