医薬品の品質は外観だけでは判断できないことから、バリデーションにより品質を保証する必要がある。日本では1996年にバリデーション基準がGMP適合の許可要件となり、更に2013年8月にはPIC/S GMPとの整合、及び品質保証の充実の観点からGMP省令の施行通知が改正され、日本のバリデーション基準のグローバル化が図られた。
新たな基準では、従来のバリデーションの目的は変わらないが、ICH QトリオやFDAのプロセスバリデーションの考え方を取り入れ、「この目的を達成するために、医薬品開発、日常的な工程確認及び製品品質の照査を含む製品ライフサイクルを通じて集積した知識や情報を活用すること。また、必要な技術移転を実施すること。」との記述が新たに付記された。本講演では、国内外での新たなバリデーション基準を踏まえ、特に「原薬製造におけるプロセスバリデーションの実施」に焦点を当て、PIC/S GMPガイドラインなどのグローバル基準で求められるバリデーションの実際と実施事例、今後の動向について解説する。
- バリデーションとは (GMP省令 第13条)
- バリデーションとは
- PIC/S GMPとの整合
- 新たなバリデーション基準 (原薬製造、製剤工程共通)
- バリデーションの目的とその必要性
- 品質リスクの概念の導入と対応
- 製品ライフサイクルとバリデーション
- バリデーションマスタープラン
- 実施対象
- 実施手順書
- バリデーション責任者の責務
- バリデーションの実施と留意点
- 適用の特例
- 原薬製造におけるプロセスバリデーションの実施
- 原薬製造の製造設備適格性評価
- 適格性評価 (DQ/IQ/OQ/PQ) 及び事例の解説
- 設備の変更
- コンピュータ化システム
- プロセスバリデーション
- 予測的バリデーション
- コンカレントバリデーション
- プロセスバリデーションでの評価項目
- 継続的な改善 (日常的工程管理、製品品質照査及びCAPA管理)
- 製品のライフサイクルと評価項目
- 原薬製造における洗浄バリデーション
- 医薬品原薬製造工程
- 治験原薬製造工程
- 原薬製造設備の残留許容基準値の設定
- 再バリデーション
- 変更時のバリデーション
- 新たなバリデーションの考え方
- PIC/S Annex要求事項
- FDAのプロセスバリデーションガイダンス
- その他のバリデーションとの関連
- 分析法バリデーションについて
- 空調、用水バリデーション
- コンピュータ化システムバリデーション
- 輸送バリデーション (EU GDPガイドライン)
- 原薬工程バリデーション3極指摘事例及びQ&A
- 国内規制当局、FDA、PIC/S査察官等
- 原薬工程バリデーションに関するQ&A
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