交通システムの高度化において、自動運転は通過点に過ぎず、真の価値はその先にある。しかし、自動運転の実用化の成否によっては、交通システムの研究開発の方向性が大きく変わる可能性がある。 本講演では、10年以上自動運転の研究開発に携わってきたアカデミア研究者が、自身の知見を軸とした独立的な立場で、自動運転の研究事例に基づき、自動運転が持つ可能性について解説しながら、当該分野を取り巻く現状と課題、今後の技術的方向性について論じる。 様々なプレイヤー (自動車会社・IT企業・大学) が進める自動運転の戦略の違いはどこにあるか。自動運転とはこれまでどのような開発が行われてきたか。現状抱えている課題は何か。群馬大学が進める完全自動運転を実現するアプローチとはどのようなものか。自動運転に対応する技術やサービスを開発するにはどうすればよいか。といった知識が得られる。