本セミナーでは、充放電時のシリコン系負極の体積膨張のメカニズム、膨張時の応力を緩和する方法、ナノ多孔化・バインダー調整などサイクル特性改善の手法、、全固体電池への適用について詳解いたします。
(2019年5月15日 10:00〜11:40)
有機電解液が越えられない電気化学還元の課題を乗り越えることが可能な無機固体電解質を利用した全固体リチウム電池へのSi負極適用について現状と展望を解説します。
(2019年5月15日 12:35〜15:05)
シリコン系材料は、電池のエネルギー密度を向上させ、幅広い使用温度範囲 (-30~80℃) 、内部短絡時の安全性など、従来のリチウムイオン電池の限界を大きく超える特性が知られている。しかし、従来バインダでは、充放電に伴うシリコンの膨張収縮により導電ネットワークが破壊されやすく、サイクル劣化が大きいなどの課題を有する。 本講では、各種バインダを用いたシリコン系負極の開発動向ついて紹介する。同時に、シリコン粉末の粒径や充放電条件、電子伝導性などが及ぼす電池特性や安全性などについて解説する。
(2019年5月15日 15:20〜17:00)
世界的な環境規制の強化から、車両電動化の流れが進行しており、車載用電池の開発が加速している。車載用電池における大きな課題は航続距離であり、これを解決するためには負極の改善 (高容量負極材の材料開発) が必須であり、本講演では、シリコン系負極を用いたリチウムイオン電池の形態変化、細部構造解析を電池特性 (各劣化試験) と紐づけて解析を行った事例を講演する。